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「お前らな…今大事なところなんだけど？」
イライラした様子のショウタの声も、二人は気にすることなく続けた。
『別に俺らも長時間暇潰ししてた訳じゃねえんだわ。』
『むしろお前たちには感謝してもらいたいね！』
『で、成果は？』
どや顔が嫌でも想像がつく勿体ぶった話しぶりに、リョウヘイは淡々と返した。
『少しはほめてくれてもいいんだけどなぁ…。コウジのストーカーを見つけたよ。今そいつの家へダイスケと行ってきた。』
「見つけたってどうやって？」
『コウジが病院に来てた日に、怪しい奴が着いてきてないか監視カメラ片っ端から確認した。』
「まじかよ…。」
リョウタもショウタも、まさかの方法に言葉を失った。
『もう警察には引き渡したけどさー、コウジのストーカーは認めてた。けど、写真を撮って送ることしかしてないし、既にターゲット自体も変えててここ最近は接触してないって言い張ってたんだよねぇ。』
ダイスケの言葉から導き出されるひとつの結論は、ある意味最も最悪のケースであった。
『過激な文章でコウジくんを脅している赤い封筒の奴が犯人ってことになるね…。』
「急いであいつの居場所を突き止めねえと！」
『ショウタ、焦りは禁物だよ。無闇に突っ込んだらコウジくん自身に危害が及ぶ可能性だって十分あるんだからね。』
「けど、このままにしておくわけには…！」
『このままになんてさせねえから。ちょっと待ってくれ。』
直後、ヒカルから送られてきたのはコウジの家からそう遠くないところにある廃工場を示した地図だった。
『タツヤからコウジの携帯番号もらってGPS調べた。ここを最後に通信が切れてるから、その場にいるはずだ。』
『この工場使ってた企業の息子がうちの学園にいるね…。俺達の同窓生がこんなことするなんて本当に恥だけど、しっかり責任取らなきゃね。』
『俺とダイスケもそこに急いで向かうけど、少し時間がかかるな…。相手が何してくるか分からない以上、ショウタとリョウタの二人だけで行かせる訳にはいかないな。』
「自分で言うのもなんだけど、俺達そこまでケンカ強い訳じゃないしね。」
「けどぜってぇそいつぶん殴るから。リョウタもそうだろ？」
「それはもちろん。俺達の大事な人を傷つけたんだ。絶対許さないよ。」
『ひゃー、百合組がガチギレじゃん。犯人はドンマイですなぁ。』
事態は深刻だが、全員密かにワクワクしている感情を抱えているのだろう。
不可能を可能にするのが有閑倶楽部ですから。
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比呂(プロフ) - 初めてコメントいたします！ゆりこじが大好きなのでこの小説を見つけたときはすごく嬉しかったです！一気に読みました！�兇眛匹澆泙靴拭�これからも楽しみにしております！ (2021年5月20日 22時) (
レス) id: a496cb4725 (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - ゆ〜さん» ゆ〜様 コメントありがとうございます。少しずつお話のテンポあげていきますので、楽しみにしていていただけると嬉しいです。 (2020年2月19日 0時) (レス) id: c2ca1181c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ〜(プロフ) - 有閑倶楽部もスノも好きなのでこの作品に出会えて感動してます！笑 続き楽しみにしてます！！ (2020年2月18日 2時) (レス) id: 59480d1b07 (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - 、さん» ご指摘下さりありがとうございます。確認が甘く不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。 (2020年2月18日 1時) (レス) id: c2ca1181c3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外て下さい。違反ですよ (2020年2月17日 16時) (レス) id: 5d9d69443a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2020年2月13日 21時
