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ある日の昼休み。
倶楽部の部屋の大きなソファを占領して寝っ転がり、ショウタはふて寝をしていた。
顔は見えないものの、不機嫌オーラが背中からも感じられる程である。
理由��
大事にとっておいたグミを、製造日と消費期限を間違えた掃除当番のダイスケが捨ててしまっていたから。
理由��
ダイスケを追い回して走っていたところを学年主任に見つかってお説教をくらったから。
理由��
服装の指導にまで突入してしまい、放課後資料室の掃除を言い渡されてしまったから。
理由��
これにより、コウジの所へ行く予定をキャンセルしなくてはならなくなったから。
小さな不幸の連続により、ここ最近の一番と言っても過言ではない楽しみを奪われてしまったのだ。
しかし、コウジのことを知らない他のメンバーは、リョウタと出掛けるのがキャンセルになってそこまで不機嫌になるか？と不思議でならなかったが、とばっちりを受けてしまったショウタのことをからかうことも出来なかった。
「ダイスケ、お前ちゃんと手伝ってこいよ。」
「えぇ？！俺先生に言われてないのに？！」
「当たり前でしょ。元々はダイスケの確認ミスでショウタを怒らせちゃったんだから。」
ヒカルとリョウヘイに言われたダイスケは、困惑した表情で不機嫌オーラを放つショウタを見て、ゴクリと唾を飲んだ。
「庇う訳じゃないけどさ、今の不機嫌なショウタの相手ダイスケにさせて大丈夫か？悪化しない？」
タツヤの意見に、改めて全員でショウタを見る。するとたまたま寝返りをうったショウタと目があった。
「なんだよ。」
「な、なんでもないであります！で、ございます！！」
いつもの数倍低いショウタの声に、ダイスケはいつもの数倍大きな声で返事した。
「うるせぇ。」
即座にヒカルからのツッコミが飛び、ダイスケの頭をはたく。リョウヘイは黙って備蓄しているマスクを取り出し、赤のマジックで大きく罰印を書いてダイスケに渡した。
そこへちょうどリョウタが姿を見せた。ショウタ以外の全員が、助かったと脱力した。
「なに、どうしたの？」
まだ昼食をとっていない面々に不思議そうに声をかけたリョウタに、タツヤは手招きをした。
ことの顛末を聞いたリョウタは、
「ダイスケにお菓子棚の整理を任せた俺がバカだったか…。」
とため息混じりに呟いた。重苦しい空気のなか、タツヤが立ち上がって手をパンと叩いた。
「資料室の掃除、全員で行こうぜ。」
いつもならブーイング必須だが、全員が頷いた。
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比呂(プロフ) - 初めてコメントいたします！ゆりこじが大好きなのでこの小説を見つけたときはすごく嬉しかったです！一気に読みました！�兇眛匹澆泙靴拭�これからも楽しみにしております！ (2021年5月20日 22時) (
レス) id: a496cb4725 (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - ゆ〜さん» ゆ〜様 コメントありがとうございます。少しずつお話のテンポあげていきますので、楽しみにしていていただけると嬉しいです。 (2020年2月19日 0時) (レス) id: c2ca1181c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ〜(プロフ) - 有閑倶楽部もスノも好きなのでこの作品に出会えて感動してます！笑 続き楽しみにしてます！！ (2020年2月18日 2時) (レス) id: 59480d1b07 (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - 、さん» ご指摘下さりありがとうございます。確認が甘く不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。 (2020年2月18日 1時) (レス) id: c2ca1181c3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外て下さい。違反ですよ (2020年2月17日 16時) (レス) id: 5d9d69443a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2020年2月13日 21時
