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「失礼いたします。」
ノックの音に続いて聞こえたコウジの声に、先程まで話をしていた手前、ショウタは反射的に勢いよく顔をあげた。
「どうぞ。」
リョウタがコウジに返事をすると、いつもより少しだけゆっくり扉が開いた。
「お待たせいたしました。ブラック珈琲と、ミネラルウォーター、ガトーショコラでございます。」
「ありがとう。」
「…ありがとな。」
それぞれが入ってきたコウジに礼を言えば、恐れ入ります。とコウジは微笑んだ。
(確かに笑った顔は可愛い部類か…あ、鼻にニキビ出来てる。そういうの無頓着そうだからな…。)
リョウタの発言を意識してしまい、いつもならあまり人のことに関心を持たないショウタだが、コウジのことをじっくり観察していた。
(あーあ、あんなにがっつり見ちゃって…バレバレだよ、ショウタ。)
ブラックに口をつけつつ、リョウタは心のなかで、分かりやすいが鈍感な幼馴染みにため息をついた。恐らく会話を聞いていたのだろう、コウジの耳は真っ赤な上に、滅多ないショウタからの視線にたじたじであるのは明らかだった。
(あかん…！俺っていつもどんな風にしてたっけ？なんかショウタ様がめっちゃ俺のこと見てきてるんやけど…。あっ、もしかしてなんかついてる？！)
明らかな自分への視線を感じ、コウジは心のなかでパニックを起こしていた。給仕中に自分の顔を触るわけにもいかないため、確かめる術もない。急いで終わらせて一度中座しようと、ガトーショコラをショウタの前に置いて顔をあげた。
「どうぞおめ、っ…？！」
「うわっ？！」
バチッと目があった二人は、互いに声をあげて慌てて視線をそらせた。
「も、申し訳ございません…！」
「べ、別に！悪かったな…。」
顔を真っ赤にする二人に、そばで見ていた宮舘は思わず吹き出した。
「ふふっ、二人揃ってなにしてるの？」
堪えきれず少し高い笑い声を響かせるリョウタに、ショウタは罰悪そうにガトーショコラを頬張った。
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比呂(プロフ) - 初めてコメントいたします！ゆりこじが大好きなのでこの小説を見つけたときはすごく嬉しかったです！一気に読みました！�兇眛匹澆泙靴拭�これからも楽しみにしております！ (2021年5月20日 22時) (
レス) id: a496cb4725 (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - ゆ〜さん» ゆ〜様 コメントありがとうございます。少しずつお話のテンポあげていきますので、楽しみにしていていただけると嬉しいです。 (2020年2月19日 0時) (レス) id: c2ca1181c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ〜(プロフ) - 有閑倶楽部もスノも好きなのでこの作品に出会えて感動してます！笑 続き楽しみにしてます！！ (2020年2月18日 2時) (レス) id: 59480d1b07 (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - 、さん» ご指摘下さりありがとうございます。確認が甘く不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。 (2020年2月18日 1時) (レス) id: c2ca1181c3 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外て下さい。違反ですよ (2020年2月17日 16時) (レス) id: 5d9d69443a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2020年2月13日 21時
