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「んで、結局こうなる訳だ」
「頭おかしくなりそう、はは」
「手遅れだな、俺もだよ」
すっかりお昼は過ぎて、短針は3に触れた。Aとジフンはいつかの様に床に体を放り投げて乾いた笑いを零している。ローテーブルには大量の教材が広がっていて、山の様にプリント類も積まれていた。
「なんで学習しないんだろ」
「…まぁ、ある意味学習し尽くしたよな」
「だれが上手いこと言えと」
「日中のワクワクッ！！お勉強会〜学校なんて行かずに自力でやろう！！〜」はこの時刻をもって閉会された。実に7時間に及ぶぶっ通しお勉強回であった。
ランカーと上位キーパーの2人である。高度な問題に飛びに飛んで、学校の範囲の2週間分を吹っ飛ばす勢いだった。集中してしまうと気が済むまで解き続けるAとジフンは休憩なんてランチくらいで他は只管に頭脳戦をテキストたちと繰り広げていた。
「課題捗ったわ」
「来週から期末考査なんだよなぁ」
「今回5位内いけそう」
「私は今のキープかな」
ちなみに2人の最高順位は、Aが1位にジフンが6位である。何気に5位内の座を常に狙い続けるジフンにとってはライバルだ。
スカした手抜きAを虎視眈々と引き摺り下ろす策を前までは練っていたが何せ今は勉強仲間になってしまった。いつの間に仲良く励まし合って目指すことになっていた。これには驚きである。
「がんばろー、パクジフン」
「ソヌ・Aもな」
グータッチで拳を交わし顔を見合わせて笑った。朝の不穏な雰囲気は霧散していた。ジフンは内心でホッと一息つきながら体をゆっくりと起きあげた。
隣でAは未だに目を閉じて寝転がっている。毛足の長いマットはブランケットかと思うほどには居心地が良い。
「ジフナ」
「は、なに」
「抱いて、って言ったら抱いてくれる？」
焦点の合わないAの目に、ジフンは一抹の悲しさを覚えた。首に広がる独占欲は消えることなくいつでもジフンのことを煽った。出来るならば体中に口付けをして全身ドロドロに溶かしてやりたい。泣きながら請うまで虐めてやりたい。
「やだ」
「っ、…なんで」
「お前泣くだろ」
今の状態のAをどれだけ可愛がろうと結局泣くのであろう。ジフンはそのことを分かった上で断った。
「それとも思いっきり泣きたいの？？」
Aはジフンに抱き付いてその優しさに甘えていた。ゆっくり聞こえる心音に安心して口元が緩んだ。
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こー - いえいえ!わざわざありがとうございます(涙)楽しみにしてました!読ませていただきますね! (2020年5月25日 0時) (
レス) id: 15c5b103b3 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - こーさん» 遅れてしまい、大変申し訳ございませんでした。今日やっとお話あげたので、まだ気があれば是非読んで下さい。感想待ってます。 (2020年5月21日 10時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
こー - お久しぶりです( ^_^ )投稿したお話って何日くらいしたら見れるんですかね?? (2020年5月20日 23時) (レス) id: 15c5b103b3 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - こーさん» コメントとても嬉しいから大丈夫ですよ〜笑笑 ありがとうございます、地道に頑張ります。1日ほどお待ち下さい〜！ (2020年5月12日 1時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - springさん» 会社の同期で話進めてるので、幼なじみ設定である人を出そうと思います〜。リクエスト送って下さったのにすみません、幼なじみのお話はまた別の機会か、並行で書かせて頂こうと思います。次作も何卒よろしくお願いします〜！ (2020年5月12日 1時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FIX | 作成日時：2020年4月8日 11時
