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「ソヌ・Aー！またサボりなんですかー？！」
「デフィちゃんうるさいよ」
「生意気な生徒ですね……」
デフィ先生の声を子守唄にして瞼を閉じる。眠気は止まないのに眠りに落ちることは出来なかった。
通い慣れた保健室は日当たりが良くギラギラと日差しが降り注ぐ。あまりの鬱陶しさにベッドカーテンを手に取り乱暴に閉めた。なんだかんだ言ってAに甘いデフィは小言をやめて大人しく溜息をつく。
布越しに聞こえる声が止んで、思わず笑みがこぼれた。
「デフィちゃんありがと、会議行ってもいいですよー」
「鍵開けとくからね。2限まではいいけど3限までには教室に戻るんですよ！僕その頃に帰ってきますからね、バレますよ」
「おーるらいと」
「なんて杜撰な発音なんでしょう……」
「私これでも帰国子女ですー」
適当な返事を返してデフィは保健室から退場した。学校保険委員会が近々あるらしく慌ただしく会議を重ねて準備をしているらしい。
眠気は増すばかりなのに、一向に夢の世界へ行く気配はない。手持ち無沙汰にどことなく苛ついて起き上がった。
冷蔵庫を勝手に開けて昨日入れておいた水を取り出した。サボり常習犯であるAには保健室は根城と言ってもいいほどお世話になっている。
焼き付ける太陽の下でサッカーをする生徒たちを眺める。窓から広がる校庭を見るにはここは絶好の覗き見スポットなのである。
「体育ならさぼんなくてよかったな…しくったー」
クーラーが効いていたとしても夏の蒸し暑さはジリジリと肌を焦がす。
いらないと思って買わなかった半袖のカッターシャツが恋しい。仕方なく二捲くりして、クーラーの設定温度を下げた。少しでも涼みを求めた第二ボタンを解放してネクタイをだらしなく緩めた。
「イデフィ先生ー！ジフニが怪我しちゃって！！」
高めの甘い声が扉の奥から聞こえて、思わず身を隠した。机の上にキャップも閉めずに、水のボトルを放置して先までいたベッドの中に潜る。
「あれ…、ジフニ、いないみたい」
「大丈夫？！無理しないでね！」
「うん、ありがとう。ソヌ、ハユナ」
苦手意識のあるパクジフンたちが現れたのだとわかってどきりとした。
「戻ってていいよ、俺は大丈夫」
「でも、心配だよ」
「大丈夫だから。ね？ありがとう」
穏やかな声色で女の子2名を追い返したらしい。酷く低い声が聞こえた。
「ケガ人に気ぃ使わせんなっての。バカかよ」
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こー - いえいえ!わざわざありがとうございます(涙)楽しみにしてました!読ませていただきますね! (2020年5月25日 0時) (
レス) id: 15c5b103b3 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - こーさん» 遅れてしまい、大変申し訳ございませんでした。今日やっとお話あげたので、まだ気があれば是非読んで下さい。感想待ってます。 (2020年5月21日 10時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
こー - お久しぶりです( ^_^ )投稿したお話って何日くらいしたら見れるんですかね?? (2020年5月20日 23時) (レス) id: 15c5b103b3 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - こーさん» コメントとても嬉しいから大丈夫ですよ〜笑笑 ありがとうございます、地道に頑張ります。1日ほどお待ち下さい〜！ (2020年5月12日 1時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - springさん» 会社の同期で話進めてるので、幼なじみ設定である人を出そうと思います〜。リクエスト送って下さったのにすみません、幼なじみのお話はまた別の機会か、並行で書かせて頂こうと思います。次作も何卒よろしくお願いします〜！ (2020年5月12日 1時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FIX | 作成日時：2020年4月8日 11時
