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「何したんですか、ソヌAー！風邪ひきますよ！」
「そうなんだよ、デフィちゃん。タオルかしてくれない？」
「あぁ、ジニョンまで…ほら、どうぞ！」
清潔なバスタオルを手渡してデフィは水をかけた男子生徒の担任に告げ口に行った。あれは反省文コースではなかろうか。
「ベベも怒られちゃうんじゃない？」
「被害者だし」
「外面の良さが凄まじいな」
髪の毛の水分を布に吸わせて制服をどうしようかと考える。
「ジャージ持ってきてないのになぁ…だる」
「Aいいから制服の水も拭きなよ」
「ベベだし、大丈夫でしょ」
「っはぁー、ねえA」
ジニョンは重苦しい溜息を吐いてAの薄い肩をがしりと掴む。きょとり、とAはジニョンを見上げて心底不思議そうに言葉を待った。
「俺、男だけど」
「いや、彼女いるでしょ」
「いるけどさ、そんな煽られて手出さない男ではないんだけど」
体にピッタリと張り付いたシャツはAの素晴らしいボディラインを強調する。更にうすらと紺色の下着まで透ける始末。細かな刺繍がぼんやりと分かるほどだ。
暑さにかまけてニットベストを着てなかったことを今日ばかりはAも恨んだことだ。
「…だって、ジニョンイ、ヌナのこと嫌いじゃん……」
好きな人に襲われるなら本望だけど。Aは首を傾げてジニョンにきいた。冷たいし、構ってくれないし、ヌナって呼んでくれないし、彼女つくっちゃったし。そう思って問い掛ければジニョンは盛大に端正な顔を歪めて恐々と口を開いた。
「俺は、」
「2人ともー！」
「わお、オッパ」
「先生たちには伝えといたので教室に戻ってジャージに着替えてください。夏でも風邪舐めちゃダメですよ」
あまりのタイミングの悪さにAは吹き出していた。
「へい、ベベ戻ろ」
「…はー、分かったよ」
「オッパありがとー」
「ソヌAはきちんと髪乾かすんですよ！」
デフィに見送られて保健室を後にした。ジニョンと別れて階段を登ろうとすると、腕を引っ張られた。
「着て」
「いや、でも」
「いいから、あんま濡れてないしいいでしょ」
ジニョンのベストを手渡された。Aは言葉に甘えてぶかふがと大きいベストを身につける。
満足気に頷いたジニョンはそのまま颯爽と帰っていった。機嫌の良さそうな幼馴染みを不思議に思いながらもAはシャワー室のドライヤーへと足を進めた。
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こー - いえいえ!わざわざありがとうございます(涙)楽しみにしてました!読ませていただきますね! (2020年5月25日 0時) (
レス) id: 15c5b103b3 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - こーさん» 遅れてしまい、大変申し訳ございませんでした。今日やっとお話あげたので、まだ気があれば是非読んで下さい。感想待ってます。 (2020年5月21日 10時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
こー - お久しぶりです( ^_^ )投稿したお話って何日くらいしたら見れるんですかね?? (2020年5月20日 23時) (レス) id: 15c5b103b3 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - こーさん» コメントとても嬉しいから大丈夫ですよ〜笑笑 ありがとうございます、地道に頑張ります。1日ほどお待ち下さい〜！ (2020年5月12日 1時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
FIX(プロフ) - springさん» 会社の同期で話進めてるので、幼なじみ設定である人を出そうと思います〜。リクエスト送って下さったのにすみません、幼なじみのお話はまた別の機会か、並行で書かせて頂こうと思います。次作も何卒よろしくお願いします〜！ (2020年5月12日 1時) (レス) id: e6fb1d1801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FIX | 作成日時：2020年4月8日 11時
