なんか、まふまふに懐かれてる。

みるくてぃ十三本 ページ14

Aside

朝、起床。

眠たい。

今日は学校で、まふと会える目処はなし。
それでも、外には行かなくちゃならない。

無地の濃紺スカートをはいて、
セーラーの襟を整える。

流石、可愛い制服。

ぱっと見普通な女の子も、
きっと魔法にかかったみたいに可愛く見えるよ。

ほんと、この制服作った人センスいいね！

………朝って、テンションおかしいよね。

ーーー

「ねぇねぇ、昨日のまふまふ生見たー？」

「彼女できたらしいよねー」

「ちょっとショック」

色んなところから聞こえてくる話には、
まふまふと、昨日の私のお話が混じっていた。

友「そーいえばさ、昨日の女の子の声、Aちゃんに似てない？」

貴「え、そうかな？私の声、もうちょっと低いだろうし…」

友「あー、確かに。」

昨日の私、すごい。
声をわざと変えるなんて。

いつもは、低めだと言われる声を使っているけど、
カワボも、結構できるんだよ？

みんなには、聞かせたことないけどな！
どやあ！

友「ツイッター炎上しないの、すごいよね」

貴「せやなああ」

気怠く返事をして、大きなあくびをひとつ。
3割の雲と、7割の青空。
青春の、窓辺。

初夏の風にポニーテールは揺れる。
風鈴みたく、風に揺蕩う。

爽やかな香りがしたと思えば、
それはきっと、若葉が芽吹いた香り。


キーンコーンカーンコーン


チャイムの無機質な音が、スピーカーから流れた。
不思議と、綺麗だと私の脳は言っていた。

恋のせいだよ。

きっと。

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