手前まで【skz】 (ページ7)

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bangchan 2　私の中でチャニの一人称は僕です。（現時点）ページ7

「じゃあチャニの家行こう！コンビニでお酒買って、明日になったら乾杯するの！いいよね？」

僕が思っていたより綺麗に、可愛く育ってしまったAがそんなことを言い出すからどうしようかと思った。

今だって体にぴったりとそうTシャツから見える曲線に惑っている欲張りな自分。

不埒な自分。

家で二人きり、お酒を飲んでふわふわして「オッパ」なんて甘えられたら…

僕は…僕は…

もしかして、あわよくば、そんな想像をしてしまう自分に腹がたつ。

Aは妹、Aは妹…

脳内で呪文のように繰り返している間にあれよあれよとコンビニに入ってきてしまった。

物珍しそうにお酒を見ているAに見えないように裏の棚にまわる。

目の前に陳列された一見するとシックな箱。

…買うべきか

あわよくば使うかも、なんて最低にもほどがある。

小さいころから何かあったら僕のところに走ってきて、勉強を夜遅くまで一緒にやって、そんな関係がいつまでも続いてほしかった。

続かせたい、今でも思ってる。

でも、矛盾してるけど、僕はその先をのぞんでしまう。

一人の男として、Aを僕だけのものにしたい。

酔ったら絆されてくれるだろうか、あの可愛い声で、ただ僕の名前を呼んでくれるだろうか。

罪悪感にまみれになりながら、何度も妄想で欲を吐き出した己を心の中で散々殴って、結局一箱手に取った。

もし“そういうこと”になれば絶対に必要だから

ならないと思うけど！思うけど！

深呼吸して心を落ち着かせ、缶を手に取るAに背後から近づく

本当に何も知らない可愛い子

『どこかのおてんば娘を扱うには、飲んでないとやってられないからね』

大人ぶった返答に「最低」と返す君を、他の誰にもとられたくないんだ。