手前まで【skz】 (ページ23)

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【break together】　hyunjin ページ23

趣味も好みも、全部反対

それでも君を愛していた、好きでたまらなかった

こんなの、今言ったって君は信じてもくれないのかな

時計の針の進む音だけが僕らの空間を満たして、

僕らはどちらが別れを切り出すかそれだけを気にしている

一人分しかスペースのないベランダに二人ぎゅうぎゅうにして一緒にタバコを吸うのが好きだった。

たまにはアイスを食べて、君が好きだっていうから僕はいつもとは違うアイスを食べたりする。

ゆっくりとした時間の流れ、積もっていく思い出

そのどれもが僕の心をひっかく

何がきっかけだったかなんて今はもうわからない

ただわかっているのはもう二人とも壊れかけてるってことだけ。

「退いてくれる？」

狭いベランダ、僕がかけた言葉に驚いて振り向く君

自分の言葉の冷たさに少し驚いて、でも気にする余裕もなくて

だからってそんなことはこの頃には些細な日常の一コマに成り下がっていて

「もう、やめようか」

部屋に響いた声はどちらが言ったのかもわからない

ただしっとりと、ひんやりと。

瞬きをした瞬間に落ちた涙にお互い気づきもしないで部屋を出ていった。