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社会人ぱろ Han ページ3
「頑張ってねジソナ、応援してる
成績トップでアメリカなんて最高だよ
私は二位だったからなぁ、残念」
同期のAが笑った
いつもは来ないような高級なレストラン
シャンパングラスが照明を反射して彼女を彩っていた
二人で会える最後の日、俺は明日から転勤でアメリカに行く
『こまうぉ、Aも元気で
…もうこんな時間か、早いな』
過去の仕事での失敗とか乗り越えた話をしているとあっという間に時間が過ぎていて、気づけばもう日付が変わってしまいそうだった
Aが残念そうに腕時計を見る
顔にかかる髪、伏せられた目、その全てに鼓動が弾む
綺麗な人だなっていう印象だった
初めから俺は君に惚れ込んでたけど、Aはどう？
俺のことどう思ってる？
最近ヒップホップやロックに興味はない？
君のTMIを教えて？
なんて、聞けるわけない
結局どうでもいいんだ、好きだから
"ハンジソン、あなたはなんでいっつもこうなの！？"
"なんだと！？そっちこそもっとうまくやれただろ！"
喧嘩して、ぶつかって、たくさん泣いて
お互い必死で一生懸命で何度も怒って、でも俺は絶対謝らなくて
馬鹿な俺を支えてくれたA
恋人じゃ無い、友達っていうか戦友
きっと俺たちがそれ以上になることは無い
溢れそうになる愛しさに蓋をしてばかりだ
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作者名：さっち | 作成日時：2023年4月29日 23時
