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相方とコンボイとは別れて、家が同じ方向の仁木くんと歩き出す。
いつもは楽しくて胸が躍るこの時間が、今日はなんだかちょっぴり気まずい。
お互いの靴の音だけが真っ暗な夜空に響く。
『2人が付き合うなんてびっくりだよね、仁木くん知ってた？』
「いや、なんとなく両思いっぽいとは思ってはいたけど」
『だよね、私もそう思ってた。』
私だって今のままの関係を続けた訳ではないし、なれるなら恋仲にだってなりたい。
踏み込むなら今しかないと思い、お酒の力を借りて重い口を開いた。
『仁木くんはさ、、好きな人とかいるの、？』
「、、いるよ」
私だったらいいななんて期待をしてしまう。
『わたしもいるよ、好きな人』
「うん」
また沈黙が流れる。
ここまで言ったなら腹を括るしかない。
『わたしさ、告白されたいタイプなんだよね』
『ほとんどの女の子はきっとそうだから、仁木くんもさ、好きな人いるなら早く告白しないと、誰かに取られちゃうよ』
自分に出来ることはした。
これで告白されなかったら脈なしってことで諦めよう。
「Aちゃん、今日は月が綺麗だね」
『ほんとだ、仁木くんと見る月だからかな』
覚悟を決めて仁木くんの顔を見ると、一瞬びっくりしたような顔をして、それから優しい顔をして微笑んでくれた。
その瞬間大好きな匂いに包まれて、抱きしめられたとわかるのに数秒かかった。
「Aちゃん、好きだよ。」
やっと聞けた彼の言葉に溢れそうになる涙をグッと堪えて口を開く。
『わたしも仁木くんが好きだよ。』
『わたしを仁木くんの彼女にしてください。』
上を向けば仁木くんと目があって、また強く抱きしめられる。
「これからもずっと一緒にいようね、大好きだよ」
照れて笑う仁木くんを見て、これからの幸せな未来に心臓が高鳴る音がした。
fin.
世界で1番:S.Sakamoto→←月夜の駆け引き:K.Niki
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ぱふぇ(プロフ) - え！ありがとうございます！！そもそもが名言すぎて、お話に落とし込むのが難しかったので、嬉しいです💖 (2月29日 22時) (
レス) id: 9055367193 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 初めまして！NANA好きなのでNANAパロ嬉しかったです！✨終わり方も良くていいねさせてもらいました♡ (2月29日 21時) (レス) id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱふぇ | 作成日時：2024年2月23日 12時
