現在 ページ4
あれから時は経ち。
沢田A 18歳
並盛高校3年生。
初めて前世の記憶を思い出した時から徐々にだけどその記憶が鮮明に呼び起こされてきている。
あの時私に話しかけてたのは当時の上司、サカズキさん。
とても尊敬する人。
だから私はあの人の教えに倣って悪を許さず徹底的に戦う事を正義にしている。
なのに
「ん、手紙？…チッ、またか。」
その手紙の差出人は”ディーノ”
私が五つの時に身勝手な父から勝手に婚約者だと言われた相手
このディーノ、職業はマフィア。
しかも当時から時期ボスだって言われていた人。
今ではキャバッローネファミリーのボス。
私が目指す職業と真逆の奴だ。
「こんな親が勝手に言ってるだけの婚約なんて破棄すればいいのに。てかディーノの親はもう死んでるじゃん。なんで破棄しないのよ」
腹が立ってしょうがないな
私はこんな結婚望んでなんかいない
そもそも結婚する気なんかないってのに
私は尊敬する上司にこの世界で少しでも近づくため鍛錬に忙しいんだ。
ーポイ！
「読むのもめんどくさい。さ、ご飯食べてもう寝ちゃお」
明後日は久々に実家に行く予定だ。
可愛い弟の綱吉に会いたいからね。
あのクソ親父にアイツを婚約者だって言われた日から私は家を出る事ばかり考えてた。
だから今では一人暮らしだしあのバカにもあっていない。
ていうかツナが小さい時にどっかに消えたし
二度と帰ってくるな
「ママとツナは大好きなんだけどな。」
さてと、明日は可愛い弟に何を買って行ってあげようかな？
どこか一緒にお買い物にも行きたいな。
大きくなってるんだろうな、ツナ。
最後に会ったのいつだっけ？
ツナが中学に入学した時だから1年半前？
そろそろ2年になる？
「ちゃんと学校に馴染めてるかな」
臆病な弟だからイジメられてないか心配。
まぁそんな事知ったら相手をボコボコにするけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：paru | 作成日時：2023年2月1日 14時
