じゅうきゅうひき ページ19
＊
「言うことは」
「「ごめんなさい･･････」」
何日かした朝。
ベッドの上で冷えピタとマスクを装着し正座する私の前には、同じく床に正座で項垂れる双子の姿があった。
「どうして私が風邪引いたか分かるよね？」
現在体温38.5℃。
所謂ただの風邪であるが、原因はこの間の土砂降りに遭ったことではなく、
「冷房直したからって室温20℃までいきなり下げないでください」
「はい･･････」
幾日か地獄のような部屋で過ごしていたが故に冷房が新しくなったので羽目を外してしまったのだろう。一気に温度を下げ、勿論人間の私は風邪を引く。
「大体身体の組成が違うんだから、冷房は28℃まで。分かった？」
そう言い聞かせて私はベッドに戻る。
風邪を引いたのはかなり久しぶりで、頭の中があまり冴えない。
「あ、電話しなきゃ･･････」
そういえば会社に連絡するのを忘れていた。
重い身体を起こしてスマホを取ろうとベッドサイドを探ったが･･････ない。
リビングの方に置いてきてしまったのかもしれないと思い、部屋を出る。
治はキッチンで何か料理をしていて、侑は朝食の残りを片付けているところだったので侑に声をかける。
「私のスマホ知らない？」
「そこにあんで」
侑がソファからスマホを持ってきてくれた。スリープモードから立ち上げ、電話の履歴を開くと既に会社に連絡した形跡が残っていた。
「誰か会社に連絡した？」
「電話きたから代わりに言ったで、『Aさんは今日は風邪でお休みですー』て」
そう答えたのは侑だ。
「ちょっと待って、電話出ちゃったの！？」
「おん、『彼氏さんですか？』て女の子の声やったな。聞かれたから『まぁそんなとこです』て言ったった」
「侑の彼女になった覚えはないけど！！」
「ええやんええやん、オレお姉さんのこと結構好きやで」
侑の爆弾発言に、家中が静まり返った。
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紅蓮姫百合桜 - この作品とても愛してます！！←これからも更新頑張ってくださいね！！応援してます！！(*ﾉωﾉ) (2018年4月21日 16時) (
レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
ててすけ - ぷりんさん» 狐の本能がそうさせてしまうんでしょう・・・・・・ありがとうございます、頑張ります！ (2018年2月25日 16時) (レス) id: 94a89dce7c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - そっか、そっか。うさぎのこと追いかけたくなるのか狐だから…。更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年2月25日 5時) (レス) id: a100b6f437 (このIDを非表示/違反報告)
ててすけ - ブリトーさん» 本当ですか！？そう言って頂けて嬉しいです！ (2018年2月17日 11時) (レス) id: 94a89dce7c (このIDを非表示/違反報告)
ブリトー - 面白すぎです！ 狐のときの行動がかわいい…笑 この作品は毎日かかさずいつ更新されてもいいようにチェックしてます！ (2018年2月15日 20時) (レス) id: 392a87bd96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ててすけ | 作成日時：2018年1月25日 14時
