第５６話 FFの開幕 ページ9
見事尾刈斗中に勝利を収めた次の日...
円堂 ｢フットボールフロンティアが始まるぞー！｣
部室で円堂がそう叫んだ
いよいよFFの地区予選が幕を開ける
(本当にFFに出場できるなんて...)
このままなら、私が雷門に来た目的が果たせるかもしれない
影山の間違いを正す、という目的を...
A ｢それで、一回戦の相手は...？｣
私がそう聞いたのと同じタイミングで、冬海先生が部室に入ってくる
冬海 ｢野生中ですよ｣
その名前には聞き覚えがあった
A ｢野生中って確か...｣
春奈 ｢去年の地区予選で、帝国と戦ってますね｣
(あ、そういうことか…)
試合は見に行かなかったが、帝国の皆が話していたのを思い出した
かなりの強豪校で空中戦に長けている...と源田が話していた気がする
A ｢初戦から強豪か...｣
冬海 ｢初戦大差で敗退...なんてことはやめてくださいね？
あぁ、それから...｣
冬海先生がそう告げると、部室の入口からひょこっと、一人の少年が顔を覗かせた
とても見覚えのある少年が...
？？ ｢ちーっす！俺、土門飛鳥！
一応ディフェンス希望ね！｣
A ｢！｣
(え、土門...！？)
木野 ｢土門君！｣
土門 ｢あれ、秋じゃない！｣
木野とそう言葉を交わした彼の登場に、私は驚きのあまり言葉を失っていた
円堂 ｢なんだ、知り合い？｣
木野 ｢うん、昔ね｣
(何で、土門がここに...？だって土門は...
帝国の生徒でしょ...？)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2018年5月4日 0時
