【無印イナイレ】最強少女と天才少年２【鬼道有人】 (ページ22)

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第６９話 FF地区予選開幕ページ22

ついに、その日がやってきた

(いよいよ始まったのか…)

心の中でそう呟き、辺りを見回す

広大な自然が広がる山奥にある野生中──

今ここで、地区予選の一回戦が始まろうとしていた

A ｢凄い観客の数...｣

風丸｢野生中の生徒だな…｣

(...完全にアウェーって感じ)

だが、雷門にも数少ない応援がいた

その人物は...

壁山｢さ、サク！｣

サク｢兄ちゃーん！応援に来たよー！｣

壁山の弟とその友達らしき男の子三人だ

だが壁山にとって、その応援は逆にプレッシャーなようだ

壁山｢お、俺、トイレ行ってくるっす…｣

円堂｢待て壁山！もうすぐ試合が始まるぞ！｣

帝国戦の時と同じようにトイレに逃げる壁山を、皆で必死に引き止める

この試合では、豪炎寺と壁山によるイナズマ落としの完成が勝利の鍵だ

(兄弟、か…壁山君大丈夫かな…？)

不安が募る中、実況のため試合に付いてきた角馬が声を上げる

角馬｢いよいよFF地区予選の初戦、雷門中対野生中の試合が始まります！｣

──ピピーッ！

試合開始を告げるホイッスルが鳴り響く

角馬｢さぁ、雷門中のボールでキックオフです！｣

試合開始と共にどんどん攻めていく

最初の流れはこちらに来ているようだった

そして豪炎寺は必殺技を使う体制になる

しかし...

豪炎寺よりも高く飛んだ野生中の選手に、すぐにボールを奪われてしまった

A ｢！高い…｣

角馬｢何というジャンプ力！｣

驚きのあまり私と角馬は同時に声を上げた

どうやら野生中選手達の身体能力は、私が想像していたものの数倍凄いようだ

ますます不安が増えていく

(けど、今の私にできることは何もない...

ただ、イナズマ落としが完成することを祈るのみ...)