【無印イナイレ】最強少女と天才少年１【鬼道有人】 (ページ10)

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第８話正すべき間違いページ10

足りない部室に悩んでいた、その時...

──パチンｯ

帝国の司令塔、鬼道有人が指を鳴らす

その合図は...

(...っ！)

帝国の寺門、辺見が蹴り上げたボールを、鬼道が力強く蹴る

そのボールは、まっすぐ円堂の方へと向かっていた

A ｢円堂君危ない！｣

円堂｢えっ？｣

私は思わず叫んでいた

この状況で私があのシュートを止めたら…

(帝国側を完全に敵に回すことになる...けど...！)

円堂の元へ全力で走る

A ｢...ハｯ！｣

鬼道｢...！？｣

そして私は、鬼道のシュートを足で受け止めた

(円堂君に怪我させるわけにはいかない...それに...)

円堂｢A！大丈夫か！？｣

(敵に回す覚悟なんて...とうの昔にできてる)

円堂｢おいお前ら──｣

A ｢円堂君！私は大丈夫だよ...たまたま、相手の蹴ったボールが円堂君の方に飛んできちゃっただけだろうし…それに｣

円堂の言葉を遮り、私は足の痛みに耐えながら笑顔を作りこう告げた

A ｢円堂君が試合の前に怪我したら大変でしょ...？｣

円堂｢A...｣

鬼道｢.....｣

足を抑えながら、私はちらりと帝国の皆の様子を伺った

皆驚いた表情を浮かべる中、ゴーグルをかけた鬼道だけ、表情が見えない

(でも、皆にどう思われていたって構わない

...私は正しいことをした、それに違いはないはず)

支えを断り、何とか自力で立ち上がる

そして高らかに私達の様子を見ている一人の男...影山を睨みつけた

(お父様と皆の間違い...絶対に私が正す！

家族の間違いは、家族である私が正すべきだ...！)