【無印イナイレ】最強少女と天才少年１【鬼道有人】 (ページ15)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:6,716 hit

第１３話音無春奈ページ15

しばらく時間が経ち、無事に壁山は戻って来た

話によると帝国の姿に足がすくみ、怖くなって逃げ出してしまったらしい

(これで11人...何事もなく試合が終わればいいのだけど…)

ベンチに座ったまま試合の開始を待つ

？？｢あのー...｣

A ｢...？｣

声がした方を向くと、そこにいたのは手帳を手にした青い髪の女の子だった

見覚えのある女の子...昔仲が良かった子によく似ている

？？｢一緒に試合を見てもいいですか？｣

木野｢あなたは...？｣

木野が名前を尋ねると、その女の子は私のよく知る名前を名乗った

？？｢私、新聞部の音無春奈です！どうぞよろしく！｣

A ｢...春奈？｣

私が小さくそう呟くと、

春奈｢うん、久し振りだね、Aちゃん！｣

昔と変わらない、明るい笑顔でそう言った

木野｢二人は知り合い？｣

春奈｢幼馴染なんです！ね、Aちゃん！｣

A ｢う、うん...｣

想定外のことに私は心底焦りながら、木野と話す春奈の姿をぼんやり見つめていた

──音無春奈

同じ孤児院で暮らしていたとても仲の良かった子だ

...そして、鬼道有人の妹

(そういえば、有人と春奈、凄く仲良かったっけ...

私が引き取られるのが先立ったからよく分からないけど、二人は別々の家に引き取られて、しばらく疎遠になってたって…)

視線を鬼道に移す

...その場で兄妹が再会したのは偶然だろうか？

(それとも...必然？)

──その時、試合開始を告げるホイッスルが鳴り響いた