【無印イナイレ】最強少女と天才少年１【鬼道有人】 (ページ13)

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第１１話全てを知る少女ページ13

グラウンドに張り詰めた空気が漂う中...

帝国キャプテンの鬼道有人は、雷門中のジャージを着た少女...神崎Aを見つめていた

チームメイトの帰りを待つ彼女は、鬼道のことなどお構いなしのように見える

傍から見れば、その二人は完全に“赤の他人”だった

鬼道｢.....｣

遠くを見つめるAが、鬼道の瞳にどう映っているかなど、誰も知らなかった

そもそも二人が幼馴染であるなど、誰にも分からないだろう

唯一、彼らの関係を知る人物を除いては...

？？｢あれって...やっぱりお兄ちゃん、なの...？｣

そう呟いた青い髪の少女は、手帳を持つ手に力を込めた

そしてベンチに腰掛けるAに視線を移す

？？｢じゃあやっぱり、この前転校して来たのは...｣

少女が呟くその声は小さく、周りの喧騒に掻き消され、誰の耳にも届かない

？？｢どうして二人が雷門中に...｣

青い髪の少女だけが知る、転校して来たAと、鬼道の過去...

転校して来たAは、一体何をしに来たのか

帝国の鬼道は、Aのことをどう思っているのか

二人の過去を知る少女の知らないところで、また一つの“運命”が変わろうとしていた

？？｢お兄ちゃん、それにAちゃんも...二人はどういう関係なの...？｣