paralyze4 (ページ37)

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ライキくんは泣いてるあたしに何も言わずにずっと隣に居てくれた。

それがなんだかホッとして、なんでか分からないけどまた涙が出た。

泣いて泣いて涙が枯れた頃、ライキくんはアイス買いに行こって2人で歩いてコンビニに行った。

今日だけ特別ねって笑って高いアイスを買ってくれたライキくんは、本当のお兄ちゃんみたいだった。
年上って感じしないとか思ってごめん。笑

帰り道、重たいまぶたで見上げた見た満月は、いつまでもあたしについて来てくれた。

優しくて、真っ暗な夜を照らして、……まるで崇裕みたいだ。

…崇裕、あたしのこと元気かって気にしてくれたんだ、、、。

あたしは元気だよ。ちゃんと1人で暮らしていけてるよ。

仕事も頑張ってるし、友達もできたし、ライキくんとも変わらず仲良いよ。

大丈夫。崇裕のことはきっと忘れられる。
こうやって、力になってくれる人がいるから、、、。

崇裕は大丈夫、？

寂しい思いしてない、、？
辛いこと、思い出したりしてない、、？

あたしじゃなにもしてあげられなかったけど、

……どうか、きっと幸せになってね、、、。

……ライキくんの隣を歩いて、お月様にそう祈りながら、崇裕との思い出はそっと胸にしまうことにした……。

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