paralyze4 (ページ33)

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2か月後_______。

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気付けば年は変わり、崇裕と出会った日からちょうど一年経っていた……。

　

二十歳の誕生日は1人で過ごした。
崇裕と1日違いの誕生日、一緒にお祝いできるねって前話したっけ……。

結局、できなかったな……。

あれから崇裕と会うことも、連絡を取ることもなくて。

お店に行けば会えるけど、崇裕に迷惑をかけたくなくてそれはできなかった。

一人暮らしにも慣れて、…というかもともと子供の頃は1人の時も多かったし、またその暮らしに戻っただけだけど。

　

帰った時に“ただいま”を言ったり、玄関が開いて“おかえり”を言うことがない暮らしはやっぱりこんなに寂しいんだなって、改めて感じた。

仕事はとても楽しくて、毎日夢中だった。

仕事先の人たちとも仲良くなって、ご飯を一緒に食べに行ったり、休みの日に出かけたり、楽しい日々を過ごしていた。

中学校の頃はお金もなかったし、ともくんと付き合ってからは友達と呼べる人はいなかったし、勝手な外出はダメだったし、こういう生活はあたしにとってはものすごく新鮮だった。

ライキくんとは相変わらず連絡を取っていて、バイトがない日はウチに遊びに来てくれるようになった。