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気を取り直したんか、真剣にペンを進め始めたA。
……まぁ、自信持たれへん気持ちも分かるけどな。
やけど嘘ついて採用してもらったってなんも意味ないし。
学歴なんかで決めつけんとちゃんとAの腕を活かしてくれるところで働いた方がええに決まっとるわ。
Aの様子を見ながらキッチンでゴソゴソしとると、そのうちに『できたー!!』とAが嬉しそうな声をあげた。
「良かったな、」
『えへへ、自信作!見て!』
「ああ、貸してみ、」
『お願いします!』
「………おい、、、。誤字だらけや、」
『は?なに?ごじ?なに?』
「字、間違えまくってんで、」
『えー!?!なんで!!』
「あほ、俺が聞きたいわ、卒業の業の線が一本多いわ!
あー、、勤務の勤もや、、あ、ここも、」
『マジ、、?』
「なんでこんな線いっぱい書くねん、ちゃんと字調べろや、」
『ぅう、、、漢字ニガテ、、、』
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作者名:ふう | 作成日時:2022年11月30日 22時