19 ページ19
ラ「じゃあ、Aちゃん退院おめでとうございまーす、でいいすかね?」
「ああ、そうやな、」
ラ「かんぱーい!」
『かんぱーい!』
「乾杯、」
ラ「めっちゃ美味しそう!これ店出せるじゃん!」
『それは言い過ぎだよ、笑 』
ラ「だって本当に!食べてもいい?」
『どうぞどうぞ、取り分けるね。』
ラ「あっ大丈夫、俺やるよ!」
『ありがとう、たくさん食べてね。』
ラ「いただきま〜す、
、、、ん!!美味しい!!めっちゃ美味しいよコレ!!」
『わーい!嬉しい〜!』
.
.
3人でいろいろ話しながら、ライキくんは本当に美味しそうに食べてくれて、見てるこっちが嬉しくなっちゃう。
こんな目を輝かせてもりもり食べてくれると作り甲斐があるよね。笑
崇裕はいつも落ち着いてるから、目を輝かせるとか想像できないかも。笑
でも一緒に食べたり、作り置きしておくと、‘ありがとう、美味かったわ。’って必ず言ってくれる。
そういうところが、誠実で優しい人なんだな、って思うよね。
、、、って、なにあたし崇裕のこと考えてんの。
人間としてね!そう、人間として尊敬してる。うん。
ラ「でも寂しいな〜、Aちゃん引き継ぎ終わったら辞めちゃうのかー。」
『ふふ、ありがとね。』
ラ「あと1種類だよね?引き継ぎ、」
『うん、来週からお店出て、1週間で引き継ぎしたらお終いかな。ね?』
「ああ、そうやな、…っと、…悪い、電話や、」
『うん、』
そう言って電話に出ながら廊下に行く崇裕。
少ししたら戻ってきた。
「悪い、一旦出るわ、」
ラ「なんかあったんすか?」
「や、スタジオの方でちょっと不備があったみたいで、
ごめんなライキ、ゆっくり食べとき。帰りは送るから。」
ラ「いえ、帰りのことは大丈夫ですんで慌てないでください、」
「悪いな、」
『大丈夫?気を付けてね、』
「ああ、ちょっと行ってくる、」
そう言って崇裕はさっとスマホと財布と鍵を持って出ていった。
163人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふう | 作成日時:2022年11月30日 22時