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「……大丈夫すか、」
『っ！！』
横から声がして、びっくりして顔を上げると、さっきレジをしてくれた店員さんが隣の席の拭き上げに来ていた。
『あ、、、っ、だい、じょうぶ、、、別に、』
「……だいぶ痛そうっすけど。」
『平気、、です…。慣れてるんで。』
「……慣れるようなことやないっすよ、」
店員さんは少し呆れたようにそう言うと、小さな保冷剤と絆創膏をテーブルに置いた。
『えっ、』
驚いて店員さんの顔を見ようとすると、その人は踵を返してカウンターの中へと戻って行った。
『……。』
なんだか久しぶり人に優しくしてもらったような気がして、少し涙が滲んだ。
そしたら目尻が少しヒリヒリして、そこも切れてたんだ、とその時気付いた。
トイレに行って鏡を見て、絆創膏を貼って。
席に戻って保冷剤で冷やしながらコーヒーを飲んだ。
はぁ…。今からどうしよう。戻ったら、また殴られることは目に見えてる。…だからって行くあてもない。
…てかそのうち殺されるかも。、、ああもう、めんどくさい。
いっそのことそのほうがいいのかも。どうせあたしなんて何もできない底辺だし。
死んだらこれ以上痛い思いしなくていいし、ともくんも、死ぬ間際くらい元の優しいともくんに戻ってくれるかもしれない。
……なんて。
詰んでるなぁ、、あたしの人生。
「A。」
『！！！！』
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作者名：ふう
| 作成日時：2021年11月15日 0時
