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連れられたのは店内じゃなくて、奥の事務所だった。
電気をつけて、ヒーターをつけてくれて、
「そこ座ってちょっと待っとき、」
と店員さんはいなくなり、
少しして、温かいコーヒーと、また小さな保冷剤と絆創膏を持って来てくれた。
『……あの、、、あり、がとう、』
「そこの雑誌、古いけど読んどってええから。
…待てる？」
『え、』
「まだ仕事あるから。
閉店まで待てるん？」
『あ、、、、あ、うん、、』
部屋にある時計を見ると、21時過ぎ。
そうだこないだ23時までって言ってたから…閉店まであと2時間くらい。
あたしが返事をすると、店員さんはなにも言わずに部屋を出て行った。
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作者名：ふう
| 作成日時：2021年11月15日 0時
