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#07 念願 ページ7
まーくんの隣からヒョコっと顔を出したあの人は、柔らかく目を細めると、「どうも、お邪魔してます」と、可愛く顔を傾げて、「ねー、翔ちゃーん」と言いながら翔ちゃんの部屋に戻っていった。
智「…A？」
A「…ね、智くん、今の人って…」
智「翔の新しい友達。
転校してきたらしいよ」
A「…そっか…」
智「ホラ、唐揚げは？」
愛美「Aー！！」
A「あ！愛美！ほったらかしてごめん！」
晩御飯でまーくん念願の唐揚げをみんなで食べたけど、あの人が気になって、全然食べられなかった。
みんなで何の話をしたのかも、全然覚えてない。
覚えているのはあの人がカズって呼ばれていた事と、潤くんに「大丈夫？」って聞かれて「唐揚げ揚げ過ぎてお腹いっぱい」って答えた事ぐらい。
気がついたら、翔ちゃんの友達はとっくの間に帰ってて、愛美はいつも通り私のベッドの横の床に布団を敷いて寝ていた。
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作者名：茉莉 | 作成日時：2023年10月30日 18時
