#06 クレーム ページ6
愛美と大量の唐揚げを揚げていると、智くんが自分の部屋からリビングに出てきた。
智「家中が美味しいにおいする笑」
A「あ、うるさくない？大丈夫？」
智「んにゃ、大丈夫」
愛美「お邪魔してます。
明日までお世話になります」
智「いらっしゃい。
ゆっくりしてって。
それにしても、すごい量だな」
A「なんか翔ちゃんの友達が1人増えたみたいなの」
智「ああ、さっき挨拶したよ」
A「あ、そうなんだ。
私、まだ会ってないんだよね」
智「Aが帰ってくる前に翔の友達が来たからな」
A「うん、玄関開けたら、まーくんが三つ指ついて待ってた笑」
智「ははは！あいつ、めっちゃ食うからな笑」
智くんが冷蔵庫からビールを取り出してウッドデッキに出たから、冷凍庫から枝豆を出して、流水解凍して持っていった。
智「お、サンキュ」
A「翔ちゃんの部屋、賑やかだねぇ」
ウッドデッキの真上は翔ちゃんの部屋のベランダがある。
A「ちゃんと換気してねって言おうと思ったけど、換気どころか常に全開だね笑」
雅紀「あひゃひゃひゃひゃ！！」
智「こらー、雅紀うるさいぞー」
A「こらー、雅紀近所迷惑だぞー」
雅紀「え！！ごめーん！！」
ウッドデッキからベランダを見上げて、智くんと2人でまーくんにクレームを入れると、まーくんがベランダからヒョッコリ顔を出した。
その直後、まーくんの隣から同じようにヒョコっと顔を出したのは…
A「…え…」
夢に出てくる、いつものあの人だった。
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作者名：茉莉 | 作成日時：2023年10月30日 18時
