パラレルワールドトラベラー(K.N) (ページ24)

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#24　最愛の人ページ24

　
　
文化祭のパフォーマンスは大成功だった。

お習字の今月の課題を仕上げ、智くんに見てもらう。

智「うん、いいんじゃない？
これなら四段受かるよ。
受かれば正師範だ」

最寄駅から5駅行ったところに、お習字の専門店がある。

新しい道具の発掘がしたくて、1人で出かけた。

最初はカズが一緒に行くと言っていたけど、お習字の道具なんてカズにはつまらないだろうから、帰りの最寄駅へのお迎えだけお願いした。

最寄駅に着いて、改札を出る。

信号の向こうにカズの姿が見えた。

青に変わった横断歩道を渡ろうとした瞬間、信号無視の車が私に向かって来て、、、

身体が宙に浮く。

カズの私を呼ぶ声が聞こえた。

和也「A！！A！！」

A「…ごめん…なさい…」

和也「しゃべらなくていいから！！
今、救急車来るから！！」

A「…やく…そく………ひとり…に…」

和也「…うん、大丈夫だから…！！」

約束した。

カズを1人にしないって。

お互い探し続けて、やっと巡り会えた最愛の人。

A「…カズ………あい…して……る……」
　
　