#14 報告 ページ14
和也「やばい！ハンバーグめっちゃ美味い！
あ、智くん、翔ちゃん、オレとA、今日から付き合うことになったから、よろしくね」
ハンバーグを食べながら、いきなり報告。
智くんは、一瞬目を丸くしたけど、一言「そっか」と言うとまたご飯再開。
翔ちゃんは咳き込んで、「早くね！？昨日会ったばっかりだよな！？あっぶねー！ハンバーグ吹き出しそうになったわ！」と言って、またご飯再開。
私はと言うと、開いた口が塞がらない状態。
和也「ほら、早く食べないと、オレに食べられちゃうよ？」
ニコニコしながら言われた。
和也「明後日、楽しみだなー」
焼いて冷ましたお弁当用の小さいハンバーグを冷凍庫にしまうのを、私の横にピッタリくっついて見ていたカズくんが呟いた。
A「…食べられないものは？」
和也「うーん、あえて言うならナマモノ」
A「お弁当にナマモノは入れないでしょ。
あ、椎茸とこんにゃくだっけ？」
和也「おおー、さすがAちゃん。
ね、昼休みになったら持ってきてくれる？」
A「やだよ。翔ちゃんに持っていってもらう」
和也「(´・ω・`)」
A「あはは！！」
和也「いいじゃん、一緒に食べようよ」
A「私は愛美と食べるから。
翔ちゃんと一緒に同じお弁当食べてくださいね」
和也「………いや！おかしいだろ、その画！」
A「あはは！！」
和也「彼女と一緒に彼女が作った弁当食べたいでーす」
A「私、カズくんの彼女なの？」
和也「Aちゃん！」
A「だって、彼氏とか彼女とかって…」
和也「オレ、Aが好きだよ？
何年も前から、ずーっと好きだよ？
Aは違うの？」
A「…違わない。多分」
和也「多分、なんだ」
A「ずーっと、ただの夢だと思ってた」
和也「でも、夢の中だけど、ずーっとオレの事探してくれてたよね？」
A「…うん」
和也「好きだから、探してくれたんでしょ？
これからはずーっと一緒だよ？」
A「…うん」
そして、カズくんはやっぱり柔らかく目を細めて、私を見た。
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作者名：茉莉 | 作成日時：2023年10月30日 18時
