#11 自己紹介 ページ11
愛美「気がついてあげられなくて、ごめんね」
A「ううん、大丈夫。
真夜中だもん、気づかないよ」
愛美「晩御飯食べてるあたりから、様子が変だなとは思ってたんだけどね。
なんか、上の空ってゆーか」
A「あー、ちょっと考え事はしてたかな。
でも、それと発作は関係ないよ」
愛美「そっか」
考え過ぎて発作に気づくの遅くなったけどね(苦笑)
愛美「ね、あの先輩も泊まったんだね。
リビングに降りたらいたから、ビックリしちゃった」
A「翔ちゃんに勉強教えて貰ってたみたいだよ」
愛美「そうなんだ」
愛美はお昼過ぎに帰っていった。
翔「お前はいつまでオレんちに居座るつもりだー？」
カズ「いやー、イゴコチいいねー、翔ちゃんち。
オレ、今日はハンバーグがいいなー」
翔「お前なぁ」
カズ「ね、荷物持ちするからハンバーグの材料買いに行こうよ、Aちゃん」
そんな訳で、何故かあの人と晩御飯の買い出しに行く羽目になった。
カズ「これでやっとゆっくり話できるね。
さて、まずどこから話そうかな？
やっぱり自己紹介？
名前はねー、ニノミヤカズナリ。
字はねー、二宮金次郎の二宮に、平和の和に断定の助字の也」
そこまで一気に話すと、私の右手を取り、手の平に「也」の字を書いた。
和也「カズって呼んで欲しいけど、いきなりはムリだろうから、とりあえずカズくんって呼んでね？」
可愛く顔を傾げる。
和也「6月17日生まれのふたご座、A型。
168cm、55kg。
左利きだけど、書く時だけ右。
好きな食べ物は
A「ハンバーグ」
和也「…オレのリクエストだから？」
A「家まで送ってくれた時、言ってました。
ウチの晩御飯がハンバーグだって言ったら、自分の家もだって」
和也「…そうだね。
あの時はまだAのお母さんがいたね」
A「得意科目は現国」
和也「よく知ってるねー」
A「私のクラスの担任だったから」
和也「今の制服も似合ってるけど、あの時のセーラー服も可愛かったよね」
A「…あなたは一体、何者なんですか？」
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作者名：茉莉 | 作成日時：2023年10月30日 18時
