paralyze3 (ページ41)

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入り口の扉が開いた音がして、カウンターに出て行くライキくん。

ライキくん、優しいなぁ…。あんなふうに言ってくれるなんて……。

あたしもここではみんなの役に立ててるのかな。

……崇裕も、そう思ってくれてるといいな……。

　

ラ「ねぇ、オーナーって何時ごろ帰ってくるかわかる？」

『え、分かんない、そろそろ帰ってきそうだけど…どうしたの？』

ラ「いや、さっきのお客さん、オーナーに用事だったみたいでさ、」

『そうなんだ？』

ラ「うん、なんかオーナーのこと探してる感じだった。夜働いてる細身で背の高い男の店員さんいますか？って。オーナーのことじゃん？」

『うんうん、オーナーだよね。なんて？』

ラ「や、なんかお礼がしたいんだって。詳しくは聞いてないけど、今は外出てるって言ったらまた来ますって言ってた。」

『そうなんだ。どんな人？急ぎじゃなさそうならいいのかな。』

　

ラ「若い感じの男の人だったよ。急ぎっぽくはなかった。とりあえずオーナー帰ってきたらそれだけ伝えるわ、」

『うんうん、そうだね！』

　

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