paralyze3 (ページ36)

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どうしても自分のことを信じられへんねん、、、。

もし、俺がああなってしまったら、、、？

大切な人に、…Aに、、手を上げてしまうようなことがあったら、、、？

……俺があの父親の子どもなんは事実や。変えられへん。
縁は切れても血の繋がりは切られへんねん…。

心を許してしまえば、油断して、いつか綻びが出るかもしらん。
やから俺は心に決めたんや。誰とも深い関係にはならへんって。

…あんな態度をとってしまったことは、申し訳なかった。自分の好意を迷惑やなんて言われて、きっと深く傷付いたことやろう。

あれからAは店以外では俺に近付かんようになったし、たぶん俺への不信感でいっぱいなんやと思う。

でもきっと、それでええんや…。

　

俺たちは、近付きすぎたんや。

このまま物理的にも精神的にも離れた方がええ。

Aは自立して、自分の世界を見つけてちゃんと幸せになって欲しい。

俺の願いはそれだけや……。

　