paralyze3 (ページ2)

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『…あのね。あたし、崇裕に助けてもらって、いろんなこと教えてもらって、自分の考え方がすごく偏ってたってよく分かった。

だからもうともくんとはやり直すことはないし、もう、好きな気持ちもない。ってか、もうずっと、怖かっただけで、好きとかそんなんじゃなくなってたし…。

でも、別れも伝えずに出てきて、どん底のときにあたしを孤独から救ってくれたことのお礼も言ってなかったから、もしかしてそれだけでも伝えられたら、少しはともくんの気持ちもおさまるんじゃないかなって思ったの。』

「…おん、」

『たぶん、ショックなのもあったんだと思う。
あんなに自信家だったともくんが、ボロボロで、やつれて弱々しくなってて、、、。
だから…なんか情っていうか、、、やっぱり良かった頃のともくんでいて欲しい、みたいな理想を押し付けようと思ったんだと思う、、、。

でもそんなのあたしの勝手だよね。

ともくんはあたしがいてもいなくても、ともくんの人生をちゃんと送らないといけない。ともくんもあたしに依存してたんだってよく分かった。
だからあたしがもう関わらないことが、ともくんのためでもあると思う。』

「……ほんまに、それでええん、」

『うん。だってともくんは、あたしがやめてって言ったのに手を離してくれなかった。それってやっぱり、ともくんは自分のことしか考えてない。あたしのことを自分の思うようにしたいだけで……。
それは愛情じゃない。もう分かってる。大丈夫。
あたしもちゃんと現実を受け入れる。』

「…分かった。

、、しばらくは、また警戒した方がええと思うからあんま外には出んとき。」

『…、はい！！』