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sideA
A「……ふぇ?」
今までにないくらいにすごくマヌケな声がでた。
秀一さんが、、?私を……?
A「え、あっ、うぇ?」
抱きしめられたまま、思考回路をフル回転させたけど、頭がまっっ白で……。
A「しゅ、秀一さん、今なんて?」
赤井「……何度も言わすな」
A「あ、ごめんなさい」
私が謝ると部屋に沈黙が訪れた。
どうしよ、ものすごく気まずい…
何を言っていいのかわからないよ…
赤井「………前に」
A「うぇ?」
突然秀一さんが口を開いたからまたマヌケな声が…。
赤井「病院で、退院後の話をしてた時だ。院長や学校の先生たちと話をしていてお前の居場所が無くなる……それを知ったらいてもたってもいられなくなった。自分でも驚いたよ、とっさにうちで引き取るなんて言葉が出てきたからな。」
あの秀一さんが、こんなに喋るんだ。
いつもはこんなに喋らないよね……。
赤井「その途端に、俺のこの気持ちは確信に変わったんだ」
A「秀一さんの気持ち…?」
私を抱きしめる力がぐっと強くなる。
赤井「『好きかもしれない』が、『好き』に変わったんだ」
A「!?」
自分でも顔がだんだん赤くなっていくのがわかる。
赤井「お前のとこに見舞いに行くうちに、自分の中で、好意を持っていたんだ。だが、そんな気持ちを押し殺していた。」
A「……なんで?」
赤井「…俺に関わるとろくでもないことに巻き込ませかねない。だから気のせいだと、何度も何度も思い込んだ。……だが」
秀一さんが私をそっと離した。そして私の目をみたまま、続けた。
赤井「お前と関わるうちに、自分の気持ちを押し殺すのがバカバカしくなってきた。だからちゃんと俺の気持ちを言わせてもらった。」
A「秀一さん……」
なんか、いままでの秀一さんが嘘みたい。
こんなにふわっと、笑ってくれるんだなぁ…。
私も、
伝えなきゃ。
A「あのね、秀一さん……」
赤井「ん?」
ずっと、
A「私は…」
ずっと言えなかったこの気持ち。
A「秀一さんのこと、」
いまなら目を見て言える。
言わなきゃ。
A「……ずっと前から、大好きです」
秀一さんの驚いた顔___、
フッと目を細めて、優しく微笑んで、
力強く再び私を包み込んで、
____優しいキスをした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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剣城萌江(プロフ) - ハルカさん» ありがとうございます! (2020年8月7日 22時) (レス) id: 9aee53a1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - はちゃめちゃに面白かったです、、! (2020年8月7日 22時) (レス) id: bd20f305fa (このIDを非表示/違反報告)
『 』 - 面白かったです!! (2018年1月30日 23時) (レス) id: 82f14ce098 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 夢羽さん» コメントありがとうございますヽ(;▽;)ノそう言っていただけてとても嬉しいです(涙) (2017年2月21日 19時) (レス) id: 7ee6bd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽 - 完結おめでとう!とてもおもしろカッターデス! (2017年2月19日 8時) (レス) id: d3a97d98d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城萌江 | 作成日時:2016年4月18日 17時