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◇43◇ ページ44

sideコナン


『記憶が戻った』


A姉ちゃんがそういったあと、しばらく部屋に沈黙が訪れた。


コナン「ほ、本当に……戻ったの?」

A「うん」


彼女の性格からして、嘘はつきそうにない……だがおかしい。なぜ……


コナン「…なんで赤井さんには言いにくいの?一番にそれを聞きたがっていたと思うよ?」

A「……コナンくんには、好きな子とかいる?」

コナン「えっ(汗)なんでまた急に……」

A「いるの?いないの?」

コナン「うっ…………いるけど……」


かなり身近にいるけどよ……。



A「なら、私のこの気持ちがわかると思う」

コナン「どういうこと?」


俺が聞き返すと彼女の目から光が消えた。


A「もし、その好きな人に近づくために自分の地位を守りながら隠し事をするとするじゃない?」

コナン「グサッ)」


まさかとは思うけど……俺の正体バレてねえよな!?

いや、でも彼女は工藤新一のことを知らない……でも鋭すぎるというか……


A「そのまま一緒に過ごしてさ、ある時隠し事がバレたら……どうなると思う?」

コナン「どうなるって……?」

A「私は、秀一さんに……ここから追い出されてしまうんじゃないかって思うの。」

コナン「!?」

A「だって、秀一さんが私を引き取るのは記憶が戻ってないから……引き取られてすぐに記憶が戻ったら、なんて考えなかった……」


彼女は考えすぎだ。
記憶が戻ってパニックなのもわかるが……



A「私……どうしたらいいの……?」

コナン「ねえ」

A「ッ、なに……?」


これだけは確実に言える。

俺は彼女の目をみて言った。



コナン「赤井さんはそんな理由でお姉さんを追い出したりなんてしないよ」

A「……え?」

コナン「赤井さんはそんな軽い気持ちでお姉さんを引き取ってないと思うよ。」


俺がそう言うと彼女の目に光がやどる。


A「ほんと…に…?」

コナン「うん!こう見えて赤井さんとの付き合いは長いからね」

A「そっか……そうだね。」


そう言うと彼女は俺の頭を撫で


A「ありがとう、コナンくん」


と微笑んだ。



A「じゃあ、赤井さんにちゃんと話さなきゃ」

コナン「記憶が戻ったこと喜んでくれると思うよ」

A「それもそうだけど、秀一さん…じゃない、昴さんに修正しなきゃいけないことがあるから」


そう言ってベッドから降りる。


コナン「何?」

A「私が殴られた理由をね……」

◇44◇→←◇42◇


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剣城萌江(プロフ) - ハルカさん» ありがとうございます! (2020年8月7日 22時) (レス) id: 9aee53a1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - はちゃめちゃに面白かったです、、! (2020年8月7日 22時) (レス) id: bd20f305fa (このIDを非表示/違反報告)
『 』 - 面白かったです!! (2018年1月30日 23時) (レス) id: 82f14ce098 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 夢羽さん» コメントありがとうございますヽ(;▽;)ノそう言っていただけてとても嬉しいです(涙) (2017年2月21日 19時) (レス) id: 7ee6bd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽 - 完結おめでとう!とてもおもしろカッターデス! (2017年2月19日 8時) (レス) id: d3a97d98d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城萌江 | 作成日時:2016年4月18日 17時

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