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◇41◇ ページ42

sideA


秀一さんに無理言っちゃった……。

すごく不安そうな顔をしてたから、断られると思ったけど、連れてってくれるらしい。


なぜだろう。


なんで私はこんなにも、



あの廃工場に行きたいのか。


ただわかるのは初めてみるものじゃない。

私はあそこで絶対何かをしたはず。


直感的にそう思った。



それに……なんで秀一さんは不安そうな、心配そうな眼差しを私に向けたんだろう。


とにかく、行ってみたらすべてがわかるようなわからないような、はっきりしないけどそんな気がしたのだ。



車の中にはなにやら不穏な空気が漂っていた。





赤井「着いたぞ」

A「ありがとうございます。無理言ってごめんなさい……」

赤井「なに、気にするな。それがお前の選ぶ道なんだからな…」


そう言って私の頭をポンポンしてくれる。


私はココ最近、わかってきたことがある。



私は……



秀一さんが好きなんだ。


でも秀一さんはそんなこと思ってもないだろうなって。


ただほっとけないだけらしいし、私に恋愛感情なんて向けることもないんだろうな……



(ズキッ……


A「?」


真っ暗な廃工場に入った途端、頭痛がした。


でもそれはすぐに治まった。


A「気のせい……?」

赤井「どうした?」

A「いえ、なんでも……」


秀一さんがスマホのライトをつけて足元を照らしてくれる。


本当にやることなすことすべて紳士だよね秀一さん。


これが「スパダリ」ってやつ?なのかな?←


赤井「それにしても、なぜここに来たかったんだ?」

A「それがよくわかんないんだよね」


本当に直感的に思っただけで。


ふと足元をみる。


なんだろ、シミみたいなのができてる。


A「秀一さん、ここ!」

赤井「?」


秀一さんにライトで照らしてもらうように促す。


ライトで照らしてもらうと、そこには……



A「これ、って……」



暗くてよくわからないけど、明らかに、


血痕だった。



((ズキッ!



A「ッ!?」


突如頭痛が私を襲う。


赤井「ッ!A!」



痛い、痛い、……苦しい!



私はあまりの痛さにその場に崩れ落ちた。

◇42◇→←◇40◇


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剣城萌江(プロフ) - ハルカさん» ありがとうございます! (2020年8月7日 22時) (レス) id: 9aee53a1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - はちゃめちゃに面白かったです、、! (2020年8月7日 22時) (レス) id: bd20f305fa (このIDを非表示/違反報告)
『 』 - 面白かったです!! (2018年1月30日 23時) (レス) id: 82f14ce098 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 夢羽さん» コメントありがとうございますヽ(;▽;)ノそう言っていただけてとても嬉しいです(涙) (2017年2月21日 19時) (レス) id: 7ee6bd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
夢羽 - 完結おめでとう!とてもおもしろカッターデス! (2017年2月19日 8時) (レス) id: d3a97d98d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城萌江 | 作成日時:2016年4月18日 17時

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