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気が付けば、たまたま流星の職場の方向へ歩いていた二人。
「行く行く！」と楽しそうに声を上げた謙杜と大吾の夜の散歩はもう少し、続くようだ。
そしてそれから少し時間が経った頃、家で二人の帰りを待っていた四人に流星からのビデオ通話が入る。
駿佑が応答すると「なぁ、店に酔っ払い来たんやけど？！なにこの人ら、誰か事情知っとる？！」と流星と背後で爆笑し合う大吾と謙杜の姿が映ったものだから、皆が駿佑の周りにわらわらと寄り添うと、酷く大笑いした。
事情を聞いておおよそ納得した流星。
「おれこの酔っ払い二人引き連れて家帰るん？しんどいねんけど。なんの仕打ち？」
そう言いながらも流星はどこか嬉しそうだ。
今日も今日とて、とても愉快な夜である。
．
「・・・恭平？」
夕飯係だった為、仕事帰りに合流し、スーパーで買い物を終えた丈一郎と和也。
薄暗い空の下、自宅までの道のりを楽しく会話しながら歩いていると、道は恭平の職場近くに差し掛かっていた。
そして丁度タイミングよく恭平本人の姿まで捉えた丈一郎が声をかけたのだが。
「ん？えーと・・恭平くんのお友達、ですか？」
レストランの外壁に少し寄りかかるような状態で恭平と一緒に居たのはまさかの女の子で。
とてもお洒落で若く綺麗な女の子だった。
「・・あ、うん、友達です。」
和也が柔軟にワンテンポ遅れながらもそう返す。
すると。
「へ〜！イケメンってやっぱり友達もイケメンなんですね〜！」
そう丈一郎と和也に寄ってきた女の子。
直感で、うわ、なんか苦手やわ、こういう女、と丈一郎は思いながら、恭平の顔をチラッと見ると、恭平もどこか気まずそうに不貞腐れた表情で地面をじっと見つめており、これはなんか訳ありだな、と察する丈一郎。てか顔目当て丸出しやん、と瞬時に勘づく。
「ほんまですか〜？おれイケメンっすか？」
丈一郎とは裏腹にデレデレと素直に女の子を受け入れている和也。
ったくお前は、と思った丈一郎は、和也の服の袖を引っ張り「おい、帰るぞ。恭平！お前も仕事終わったんやろ？今日呑み行く約束してたべ。行くぞ。」と声をかけると、恭平も丈一郎のほうへ歩みを進める。
え〜、と言いながらも引き止めはしなかった女の子。
「またね。恭平くん。」
去り際に響く声。
笑顔を向けたのは和也だけで、恭平と丈一郎は真顔で振り向く。
「なぁなぁ、めっちゃ可愛いやん。彼女？」
和也が肘で楽しそうに恭平をつつく。
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ゆあ(プロフ) - yuyuさん» 初めまして。読んでくださってありがとうございます。そして嬉しいコメントありがとうございます(；；)とっても励みになります…面白いとのこと、何よりの褒め言葉です…これからも私なりに頑張らせて頂きますので引き続きよろしくお願い致します…(＞_＜) (2023年1月31日 14時) (
レス) @page20 id: cd3765bd37 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - お話の文章がうますぎてその光景がすぐ頭に浮かんできます。お話もとっても面白くて吹き出すのを堪えながら読んでます笑笑こんな面白いの読んだことない笑笑これからも頑張ってください！ (2023年1月31日 11時) (レス) id: 086589b12b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中津結亜 | 作成日時：2022年12月30日 22時
