家族みたいなもん。2 (ページ7)

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アレルギー（翔）7 ページ7

「うん。症状は全部抑え込んだはずだから大丈夫だよ。バイタルも安定してる。ただまだ安心はできないけど。急変する可能性もあるから気をつけてみてなくちゃいけないことには変わりない。・・・でも、にのたちがやってくれた処置がだいぶ効いたって言ってた。助かったって。」

「・・そっか・・エピペンはまじで助かったわ・・」

にのがふぅ、と天井を仰いで息を吐く。

やっぱり色んな想像、思いがよぎったと思うから。良かった、っていうのもおかしいけど、うん、とりあえずホッとするよね。

「顔の腫れもだいぶ引いたね・・」

相葉ちゃんも少し安心した様子で呟く。

「ん、だね」

早く腫れが引いて、いつものキリッとしたかっこいい翔くんの顔が見れますように。

「・・・潤くん？大丈夫よ？」

不意に響く、にのの優しい声。

ひとり、ここに来てまだ何も言葉を発していない、松潤。

翔くんの姿を実際に見ると、〝自分の計画した料理で・・”という思いが改めて込み上げてきたのか、翔くんを直視出来ず、唇を噛み締めている様子の松潤。

にのの優しい声は続く。

「ほら、翔ちゃんのことちゃんと見て。ちゃんと生きてるでしょ？心臓動いてる。呼吸だってできてる。・・・そんな顔しないの。きっと翔ちゃん目覚ましたらさ、改めてパスタ美味しかったって言ってくれると思うよ。美味しい美味しいって食べてくれたでしょ？・・・これに関しては予測できないくらい、潤くんだって分かるでしょうよ。その事実に甘えなさいって。潤くんを責められる人なんか誰もいないんだから。」

ね？と小首をかしげて可愛く微笑むにの。

こういう時、説得力のあるにのの言葉は本当に凄いし強い。

しばし訪れる沈黙。

翔くんの心電図の音だけがやけに大きくこだまする。

「・・そうだよ松潤。翔ちゃん松潤の料理大好きじゃん？・・ほら、そんな眉毛下げてないでさ、松潤はキリッとした眉毛じゃなきゃ。」

にのに続いて相葉ちゃんが明るめの声で言う。

二人の松潤を思う気持ちが室内に溢れていく。もちろん、おいらも同じ気持ちだ。

また少しの沈黙の後に松潤がふふっと口角を上げた。

「・・・なんだよ、キリッとした眉毛って。俺の眉毛ディスってんじゃねーよ。」

って頼りない声ながらも笑みを浮かべたから。

ちょっと安心して、三人でクスッと笑う。

「あひゃ！別にディスってないって。」

笑って言い返す相葉ちゃん。

すると。