PARACAGE 2nd【ars】 (ページ13)

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48.関係性。ページ13

「あー...あちー...」

キッチンから取ってきたスポーツドリンクのペットボトルを右手に持って、左手でTシャツの裾をバサバサしながら縁側に来た。
そして、私の隣にドサッと腰を下ろしスポドリをゴクゴク。

「何か風呂って疲れない？疲れを取る為に入ってるはずなんだけど、オレ疲れんのよねー。風呂」

あー...って息を吐き出しながら、上を向いてる。

「あ、ニノくん」
「んー？」

ニノくんの濡れた髪から、シャンプーの匂い。

「気になってた事があって」
「何よ。オレのスリーサイズ？」
「ペッタンコそうですね」
「きっとバストはオレの方がでかいよ？」
「そんな馬鹿な」

チラッとニノくんを見ると、ペラッペラ。
いくら何でも、私の方が胸囲はあるはずだ。
とか思ってたら、ニノくんも私の胸元を見てる。

「こら」

腕をパンチ。
「色気の欠片すら見付けられなかった...」って暴言を吐かれる。

「で？何よ、気になってる事って」
「あ、そうだった。ニノくん、私が来た時に一緒に暮らすんだから苗字にさん付けはおかしいって言ったでしょ？」
「あー...言ったっけ。言ったか。言ったな」
「でもニノくん、智くんと雅紀くんは『大野さん』『相葉さん』なんだなー...と思って」

ニノくんが「あー、はいはい」って頷いた。

「大野さんは単にオレがここに来た時、先に住んでたし歳上だったから『大野さん』」
「うん」
「相葉さんは、元々職場の先輩だったからその時のまんま『相葉さん』」
「...え？」
「え？」
「職場の先輩？」

ニノくんの職場の先輩...って事は、パタンナー？雅紀くんが？

「部署は違ったけどね。相葉さん、プレスだったから」
「そうだったんですか...」

モデルの前に他の職に就いてた時期があったなんて、全然知らなかった...。

「大野さんと翔ちゃんが幼馴染みで、大野さんは大学生の頃からここに住んでたみたい」
「幼馴染み！」

確かにあの2人は何も言わなくても通じ合ってる感じがしてた！
長い付き合いだったからなのか。納得。

「で、翔ちゃんはオレの高校の先輩」
「へぇ...」
「そんで、潤くんと大野さんは大学のサークル仲間」
「えっ！サークル！？何の！？」

潤くんと智くんが同じサークル！？
2人のキャライメージが違い過ぎて、共通点が見い出せない！

「映画鑑賞同好会」
「あー...」

ソッコーで納得できた。

そう言えばリビングでよく映画観てる、あの2人。