32:虐殺の雨 ページ11
らぁらサイド
プリパラTVの裏口から、私は屋上へ向かった。のんとみかんはきっと他のことで忙しいから一人で。
エレベーターは使えなかったから、階段を上っていくしかなかったけど、結構疲れる…。
屋上についたとき、私の目にはあろまとシオンが映っていた。
シオンがあろまの肩を掴み、シンメトリーを使った。
あろまはほほ笑み、虐殺の雨を…、虐殺の雨なんて技聞いたことない!大変だ!
ら「シオン!」
気付けば私は飛び出して、シオンとぶつかって、位置を移動していた。
ら「…シオン、大丈夫?」
シ「らぁら!」
あろ「らぁら、いたのか?まあいい、もう汝らは終わりだ」
ら「…何のためにこんなことを!」
あろ「今日2回目だな、我は地獄に行くのだ。そして世界を破壊する」
それを聞いた直後、赤い刃物のような雨が降ってきた。これ、ルシフェールのときと同じ…!でも威力が格段に上がってる!だってすごい痛いもん…。
シ「っ、他のみんなに被害が…。-0!」
シオンの-0でも、一向に止まない。
どうすれば…。
「おりゃああああああ!アクアストリーム!」
その声と同時に、大きな水の竜巻が赤い雨を押し返した。
ら「もしかして、ドロシーが!」
あろ「まあ、ドロシーがいくら頑張ってもお前達にはどんどんダメージは入っているだろう?こっちまでは来ていないからな」
ら「そんなことしなくても、私達ならあろまを倒せる!そうでしょ、シオン!…シオン?」
シオンは立ち上がらなかった。目がとても暗かった。ボロボロの黒と白の穴空き手ぶくろから、血が…。
シ「なあ、お前らは私の存在意義を何だと思っている?」
ら「え…?」
シ「考えたんだ。そして今わかった。友情は、正義じゃないんだ。だってすぐに壊れるのだからな」
そんなことを言うシオンは、笑っていた。
あろ「ほう…?」
あろまが雨を止めた。
シ「らぁら、最後に一つ」
ら「何?」
「私を殺せ、正義のヒーロー!」
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桔梗色(プロフ) - す、すごい!つい夜更かしして読みふけってしまった...! シオン好きなのですが、かっこいいと思う反面、悲しいなと思いました。これからも頑張ってください。 (2018年4月15日 2時) (レス) id: ee2be6c33d (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン - マジ泣いた( ノД`)シクシク… (2017年9月29日 18時) (レス) id: db6b14e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
玉那覇 - シオンが無くなって涙が出た (2017年3月6日 20時) (レス) id: cd5261be57 (このIDを非表示/違反報告)
AKARI♪(プロフ) - 乾パンきゃっとさん» よし、今、三人に知らせた!あと・・・6人w (2016年7月9日 21時) (レス) id: 0e19f391f3 (このIDを非表示/違反報告)
乾パンきゃっと - オッケッケー!梨菜さんでしょ、今確認したよー (2016年7月9日 21時) (レス) id: a111f5c854 (このIDを非表示/違反報告)
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