8:チームワーク ページ9
ノーサイド
らぁらとシオンはひたすら攻撃していた。他人から見たらがむしゃらにしか見えないだろう。だが、二人の計算ではどちらかがよけられてももう一人がなんとかできると考えていた。圧倒的に二人が有利に見えていた。
しかし、ブローカにはまだ奥の手があった。
彼女は二人の攻撃を受け止め、突き飛ばした。
「うわぁっ！」「うっ！」
そして、歌い出した。
ブ「♪〜愛は砕け 友情は消えていき すべてを壊していく」
美しい声だったが、この歌声の本質を知らない二人以外の観覧者は皆耳を塞いだ。
じゅ「お姉ちゃ…らぁら、シオン！聞いちゃダメ！冷たき歌声に心が冷やされる！」
叫びながらも、なんとかキャラを保つじゅのん。
しかし、その忠告は既に手遅れだった。
パキッ、バキバキッ
シ「しまった！」
シオンのエアリーが割れてしまったのだ。なんとか着地したものの、バランスを崩していた。
ブ「…私の歌声は、破壊の旋律！知らなかったの？二人とも」
狂った笑顔で彼女はほほ笑んだ。
ら「えっ…！」
そしてまた歌い続けるブローカ。
破壊の旋律、ロストボイス。物を破壊し、人を苦しめる。
まさに今、二人は歌声に苦しめられていた。
ら「ま、負けないもん…」
ブ「あんたが負けなくても、非能力者さんはそろそろ限界みたいよ」
シオンは先程の戦いのダメージもあってか、何も言えないまま、肩で息をしていた。
ら「シ、シオン…、歌には、歌だよ…。私、歌うよ！」
らぁらが持つのは完成したプリズムボイス、七色の旋律。暖かな思いが作り出した、優しい歌声。
シ「そうだな…、私も、歌おう…」
シオンの持つ、ロイヤルボイス。人の感情を揺さぶることから、涙の旋律と呼ばれる。
じゅのんは三人の本気を感じた。破壊、七色、涙。全てが調和していた。
ブローカは前から強かったし、姉もシオンも相当強くなった。
これが本当の能力者か…と思うと、じゅのんは羨ましくなった。
しかし、いつまでも終わる気配はない。三人はずっと歌っていたのだ。
これはまずいと思っていたところに…
みか「そこをどくなのー！ジェル！」
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乾パンきゃっと - ありがとうございます！せひこの小説のラストまで見ていってくださいね！ (2016年6月20日 21時) (
レス) id: a111f5c854 (このIDを非表示/違反報告)
☆聖愛★(プロフ) - ヤバいです！すごいです！！面白いです！！！応援してます！！！！ (2016年6月20日 19時) (レス) id: 88b850887c (このIDを非表示/違反報告)
乾パンきゃっと - ありがとうございます！頑張ります！続きは明日か明後日に上げようかなと思ってます (2016年6月20日 17時) (レス) id: a111f5c854 (このIDを非表示/違反報告)
桜野ユウ(プロフ) - 乾パンきゃっとさん» そんなことないです。頑張ってください！ (2016年6月20日 17時) (レス) id: e618dfe310 (このIDを非表示/違反報告)
乾パンきゃっと - あ、そうでしたかｗ全然大丈夫ですよ、でもなんかすいません…。しかしどんどんありきたりな話になっているのは事実← (2016年6月20日 17時) (レス) id: a111f5c854 (このIDを非表示/違反報告)
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