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これは一つ前の話。
シオンサイド
〔あなたは何を望みますか？〕
機械に聞かれた。手が震えて、下ろした髪の先までも揺れていた。
叶えたいことならたくさんあった。
誰かにああ言いたいとか、見返したいとか。
でも、今の自分にはもっと大事なことがあった。
「もう誰も傷つけたくない」
だいたい、自分のせいで仲間を厄介ごとに関わらせている。家族のこととか、他にも辛かったこととか、何かしらの危機とか。
〔…願いを叶えました〕
これでみんなが幸せになれたらそれで良かった。
次の日、プリパラへ向かうと、みんなが幸せそうだった。
ド「あのね、ボク、今注目のアイドルだって特集されたんだー！」
シ「そうか、よかったな」
ら「私、神アイドルになったんだ！」
シ「おめでとう、私もすぐお前に追いつくからな」
そう言ってはまた笑顔を繕う。
一人で歩いている時に、何かの集団に囲まれた。
「私達は、プリパラ壊滅が目標の組織です。あなたは邪魔な人間ですので、今排除します」
…まずい、殺気が強い。勝てなかったとしたら誰も助けに来ないだろう。あの機械に願ったのだから。
「お前達をまとめて倒してやる！かかってこい！」
金属音が響き渡り、時々痛みが迸る。
なんとか最後の一人までに持ち込んだ。
？「そういえば、なんであなたには助けが来ないのかしらね？」
シ「そう願ったからさ」
？「パラスタボックスに？あら、やめるべきだったわね」
シ「…仲間を幸せにしたかった、だから願った」
？「…私利私欲じゃないの！？」
シ「これも一つの欲だろう、きっと」
そうこうしてるうちに、私は最後の一人にとどめをさしていた。
？「あんた、まずいよ。このままじゃ、あんたが選ばれる…。シオン、ここからどうなるかわかるか？」
やめろよ、お前も知らないんだろう？
シ「なあブローカ、私がどうなるかわかって言ってるのか？」
ブ「さあね…」
そう言って彼女は目を閉じた。
家に帰る途中、不注意だった。
信号機が赤になる寸前、急いで渡ろうとしたその時、力が抜けて倒れてしまった。
あっ…。結局また、傷つけたんだ。
そんなことに気がついた時には、もう遅かった。
私に気付かない大型のトラックは、そのまま信号の点線を突き破ったから。
？？？サイド
これは７番目の使者の前世の最期だ。
彼女はここから世界の除け者にされた。
彼女が本当に望んだことが何だったのか、私ですらわからない。
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乾パンきゃっと - ありがとうございます！お気に入り数の上がりにも驚いています 更新したのでぜひ見てくださいね (2016年6月12日 20時) (
レス) id: a111f5c854 (このIDを非表示/違反報告)
AKARI♪(プロフ) - 過去最高記録おめでとうございます！ (2016年6月12日 20時) (レス) id: 0e19f391f3 (このIDを非表示/違反報告)
乾パンきゃっと - そうですね、ただ解釈とかはなくて、歌詞をほぼそのままセリフや心境にしているのでぐちゃぐちゃですが…。 (2016年6月9日 4時) (レス) id: a111f5c854 (このIDを非表示/違反報告)
カイバ(プロフ) - もしかして、ボカロの「劇場愛歌」の要素を入れたお話しですか？違ったらすみません…。 (2016年6月8日 19時) (レス) id: 6d81921c1d (このIDを非表示/違反報告)
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