バレンタイン限定*短編【赤葦京治】 (ページ3)

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エピソード*3 ページ3

さて、私は大群の前に居るんだけど
『なんだよこの人数、多すぎでしょ』
思わず溜め息が。そーいえば、前私がため息をついたとき、赤葦くんが「幸せが逃げてくよ？」って言ってたな。そんなことを思い出しながら時計を見ると一限目ギリギリの時間に。
『うーわ。ついてないな。』
私は、少し走りながら教室に戻った。
教室に戻ると友人は目を輝かせて
「どうだった！？渡せた？」
と聞いてきた。私が首をふると友人は「そっか…。おつかれ！」
と、私の頭をポンポンした。

昼休みになり、友人に話を聞いてもらうことに。
『もー、無理だって！あんな人いたら渡せるわけないよ！』
「はいはいwwで、渡せなかったチョコは？どーすんの？」
そーいえば…
『忘れてたぁ！！！！』
大きな声を出してしまった私。回りの人からの視線が痛い(泣
「落ち着けw」
『う、うん。チョコ、食べよう。二人で。』
「い、いいの！？最後にまだチャンスあるよ！？」
『うん、もういいや。』
諦めて渡さないと決めた私は鞄から丁寧にラッピングされた小さい箱を取りだし、友人に見せた。
『やっぱり、赤葦くんに渡せないよね。人気がすごいもんw』
そう私が言った直後、後ろから手が伸びてきて私の手の上の箱を取った。
後ろを振り返るとそこには…。