*26話 摂津万里side ページ27
俺が出る借り物競走。召集がかかって入場門に向かうと須藤達が俺のところに来た。
沙織「お題、素直になってね。」
その意味がわからなかった。
素直?お題はメガネとかだろ?素直になる必要あるか…?
借り物競走は各クラス1人だけ。須藤達に推薦されて出るだけで俺の意思では無いからな。
入場すると佐倉が手を振っていた。勘違いとかされたくねぇから気付かないふりをしたけどな。
「位置について、よーい」
パーンッ
運動も元々得意だから他の奴を抜いて1番にお題の紙を取りに行った。
お題を見ると…
『好きな人』
はぁ!?何で好きな人なんだよ!須藤が言ってたのはこれか…
公開処刑になるかもしれないけど俺はAが居るテントに向かった。
万里「A、ちょっと来い。」
A「え?」
Aはお題を知らないから戸惑っている。
須藤達はニヤニヤしていてなかなか腹立つ(怒)
万里「良いから!」
A「わ、わかった。」
Aを引っ張って1位でゴールした。
Aは呼吸を整えている。少し早く走りすぎたか…?
A「お題、何だったの?」
万里「あ?自分で見ろよ。」
急に恥ずかしくなってAにお題の紙を投げた。
Aはムスッてするけどお題を見る。
A「えっと…状況が良くわかんない(汗)」
万里「はぁ?」
Aは戸惑って状況がわからないとか言い出した。はぁ…
放送委員「1位の摂津万里さんのお題は『好きな人』でした!2位の人は〜」
放送委員のこの一言で周りは女子の叫び声でうるさかった。
万里「…体育祭終わったらちゃんと言うから逃げんなよ。」
やっぱりちゃんと告ろうと思ってそう言い残してクラスのテントに戻っていった。
230人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すのーあっぷる | 作成日時:2017年9月19日 4時