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sg side
今日もヒョンの見たくない姿を見てしまった。
...見たんじゃなくて、見えたんだ。
先生とすれ違う時はもうすぐにジニヒョンのことだと分かるようになった。
そう、何度もしていればね。
勿論、生徒と先生がこんな行為をするのはダメなことだ。普通、止めなければいけないだろう。...けれど、俺がそんなことしたら、ジニヒョンは俺の事恨むし、離れていく。そんなこと考えたら、言えるわけない。言える勇気がないこの自分に、ラップの歌詞を書くペンに八つ当たりをしてしまう。こんなことが、毎日になってしまった。
ねえ、なんでA先生なの？
別にそんな行為をするのが羨ましいとかじゃない。
ただ、ジニヒョンの見えないところを見ているのが羨ましい。
俺の方がジニヒョンの近くにいるはずなのに、先に取られたようで悔しい。
だから先生の事を睨み付けてやったんだ。気付かないようだけれど、目で言ってやるんだ。
お前のものじゃない、って。
｢ ユンギ... ｣
｢ ... ｣
苛立って乱暴に押し倒したからか眉を下げて俺を見上げるヒョン。
そんな顔しながら、嬉しいんだろ。こうやって苛立たれるのが。
ほんと、胸糞が悪くなる。
何人の人を弄ぶジニヒョンに、その中に俺もいることに。
｢ ...今日は誰とやったの ｣
｢ 今日はA先生だけだよ、...嫉妬した？ ｣
毎回俺が聞く度に嫉妬だなんて図星ついてくる。
嗚呼またイラついてしまった。むしゃくしゃに自分の頭を搔いてから、相手の広い肩を掴めば妙に、相手のことが華奢に見えて。
ああ、もう。変に意識したら俺がおかしくなりそうだ。八つ当たりするように相手の肩をドン、と揺らせばぎゅっと目を瞑らせ痛がった。
｢ 今日は俺のもんだよな、覚悟しろよ ｣
｢ ...んふふ、今日はユンギのヒョンだよ ｣
俺の背中に小さく手を回し、目を細めて笑う相手はまるで妖艶で、もうすっかり相手にやられてしまった。
また嫌に胸糞が悪いので、相手のすらりと伸びた首元を思いっきり噛んでやった。
＿＿＿＿＿いたっ
＊
昨日のことは無かったように、今日も他の人へと行く貴方
いつか、俺しか見れないようにしてやる
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作者名：Pさん | 作成日時：2019年4月18日 1時
