僕の思い、君の記憶

＊1＊ ページ1

「嘘つき...」



テレビの中にいるキュヒョナにそう呟く



テレビの中のキュヒョナはいつもより毒舌で、洋服がお洒落で、顔だって…違う



会うと、優しくてほんのちょっと意地悪で、洋服は少しダサめで顔だってその日によって違う...。


嘘つきだ…。



けど、気持ちは矛盾していて


私は普段の彼が好き。



もちろん…芸能人の彼も好きだけど普段の彼の方がもっと好き




けどそれは私だけではないみたいで、現在の、今の彼女だってきっと...普段の彼に堕ちたんだろう…




しかも、大事にするって決めた人は本当に最後まで大事にするから


...あまりに、必死過ぎて嘘が下手なんだと思う


ある日のテレビ番組で

神話さんがキュヒョンに女性関係の話を振った時も...


「オプソヨ！ちんちゃオプソヨ！！」



そんなに必死になって言うから、ファンの子が少し疑っていたり




なんとなく...不器用なキュヒョナ。



でも、そんなところが可愛くて、愛しくて。



必死に守られたい…なんて思っちゃうダメなヌナ。



会っても、友達として接して
"ダメなヌナ"を捨てて一生懸命理解のあるヌナを演じて…

今日もキュヒョナと会う。


ちゃんとした約束なんてしたことない。


ただ、今日は？とか今から行ってもいい？とか
芸能人のキュヒョナはちゃんとした約束はできないし...。

もし、出来てもきっとする相手が違うから…。


とっくに、諦めてる。


時計が指す針はもう日付が変わるような時間...


もうそろそろかな…。



ワインを出して、グラスも2つ分だす。



ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ


うわぁ…ピッタリ。



ドアまで駆け寄って鍵をカチャリ...と開けると愛しいキュヒョナの姿。




一週間の疲れが吹っ飛ぶような…そんな勢い。



KH「久しぶり＾＾」




「久しぶり」





スリッパを出すと、いつものようにソファーに
ドス...っと座るキュヒョナ





KH「はぁ...」



早く聞いてアピールを出してため息をだす




それに、私ものっかって





「なんかあったの？」






KH「…うぅん。ちょっと忙しいだけ」





「あぁ...そっか。お疲れ様」




そういいながらテーブルの上にワインを置いて



ソファーに座る






KH「あ、ありがと＾＾」





ワインに手を伸ばして私の分もついでくれて私にグラスをわたす。






「あーっととりあえず、、、、乾杯？？＾＾汗」






KH「...うん。乾杯」





そう言ってしばらく何もいわないキュヒョナ...

＊2 ＊→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す