♪ワルシャワの秋 Sho.S.♪2.5 修正版

優勝後独占インタビュー　＠ワジェンキ宮殿　5.5　18：00 ページ44

劇的な発表から一夜あけて・・・・・。


午前中にワジェンキ宮殿 謁見の間でAさんのインタビューを行う。

ここも、アール・ヌーボー調の壁画に絢爛豪華な調度品、そして一台のピアノがおいてある。




Aさんはファイナル前に出会った時よりもさらに、凛とした中にもどこかふわりと、おっとりとした雰囲気で登場した。


また、男装の麗人スタイルではなく、花柄ワンピースがさらに女性らしさを醸し出す。




まず、撮影の一環でAさんがショパン「華麗なる大円舞曲」を華やかにかつ、軽やかに演奏する。






滑らかで、そして妖精が舞い降りるかのようなきらびやかな音色がこの美しい鏡の間に響きわたる。

まるで、舞踏会に来たようであった。

何度聴いても、飽きない。

いや、一生忘れられない音・・・・



余韻を残しながらも、インタビューに入る。

数日前、この公園でお互い、ぐっと近くになれていたから、一段とスッと入っていけた


(もう分かっているけどね。)ということも含め、「取材」として質問する。



ショパンコンクールにあたり・・・・。


自分はマズルカリズムが苦手だから、実際ダンスサークルに入って体でリズムを刻み込んだこと。


今までにないくらい、楽譜、鍵盤上だけでなく、ショパンの博物館の資料や本などを何度も読み、ショパンが何を考え、どんな人と付き合い、そしてどんな恋愛をしたかなどを多角的に調べ、理解したこと。

そして、ワルシャワ音楽院の留学話など


聞き出せば聞き出すほど、彼女はショパンを敬愛し、そしていかに真摯に向かいあったかが手をとるようにわかる。



正直、Aさんが、日本人初の優勝を決めたことも嬉しいし、そして一つ彼女の肩の荷がおりたのもホッとする。


でも、そのワルコンも、今日、明日のガラコンサートで最後と考えると、少し寂しいような気がする。


もう、彼女との接点がなくなると思うと・・・・・

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