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「浅海はこれからどういう道に進んでいきたい?」
「え、と………仰る意味がよく……」
「このまま病棟で腕を磨き続けたいのか、それとも………………上を目指したいのか」
ギラりと獰猛な獣に睨まれたような鋭くて見定める瞳を向ける教授。
私の進退に教授が関係するとは思えないが。
「そうですね…渡米してスキルを磨いてきたのでまだまだ現場にはいたいです。もちろん論文もやりがいは感じるので新しいケースの立証に貢献出来たらとも思います」
「そうか。この先どんな道を進もうと肩書きは君の邪魔はしないとおもう。」
「はい?」
「僕は上への道を推すよ」
思考回路が半分、いやほぼ持ってかれた気がする。
経験年数の事を言ってもそこまで重要視しないとかいわれるし。
ここ年功序列の組織じゃないの?
要は私のチームをかってくれて、教授選につくようサポートをしてもらいたいってことと
恩恵として准教授のポストをチラつかされているっぽいんだけど。
まだその器じゃないことくらいよくわかってる。
教授のこの意図にはあとどんな裏があるのか。
何を求められているのかよくわからなくなってきた。
そうだ、癒し。
癒しが足りない
この思考回路こそおかしいと誰か言ってくれ。
このまま仕事を続けていてもインシデント、最悪アクシデントを起こすと思い早々に病院をでた。
頭を冷やす目的で遠回りをしていれば、喫茶ポアロが斜向かいに見えた。
いるかどうかわからないけど、いたら話聞いてもらおう。
そう思えば足取りはポアロに向かう。
カランカランと音を鳴らせば店員の声が響く。
声は、女の人だ。
「いらっしゃいませ、おひとり様ですか?」
ぐるっと店内を見渡せば、零…いや、安室なる男が
グラスを磨き上げているところだった。
「A…………さん」
「久しぶり、だね。よかった、今日ここにいて」
「どうし…ました?宜しければこちらへどうぞ」
私が零との感覚で話をしていたからつられてしまったのだろう。
瞬時に安室になりすまし対応をする零にほんの少し申し訳なさを感じた。
✩.*˚✩.*˚✩.*˚
こっちも終わらないうちから新作を作ってしまいました。
降谷零がパパになる話
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papillon(プロフ) - クーニャンさん» クーニャンさま。容疑者絞られましたか?名前を出す話の流れじゃなくなってきていてなかなか答え合わせができません( 笑 ) (2018年6月12日 23時) (レス) id: 03cfa80abb (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - あむあむの幼なじみということは!あの人ですね! (2018年6月9日 13時) (レス) id: 99bb6326e7 (このIDを非表示/違反報告)
papillon(プロフ) - クーニャンさん» クーニャンさま。番号振り直しました。ご指摘ありがとうございます!お、4人も旦那容疑かかってますか?さて、その4人のうち誰なのか…まだ文才的に出せないのですが色々妄想してみてください (2018年6月8日 0時) (レス) id: 03cfa80abb (このIDを非表示/違反報告)
papillon(プロフ) - ゆきんこさん» ゆきんこさま。すばらしいなんてありがとうございます!更新頻度は高くないと思いますが見守っていただけると嬉しいです (2018年6月8日 0時) (レス) id: 03cfa80abb (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - 夢主の夫は誰だろ?4人いましたよね? (2018年6月7日 12時) (レス) id: 99bb6326e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:papillon | 作成日時:2018年6月2日 21時