育休8 ページ8
眠い症状も2週間ほど経過するころにはピークよりも少しは和らいできたように感じる。
いわゆる妊婦の悪阻でありがちな食事の匂いに「うっ…」となることはあんまりなくて
零のご飯は美味しく食べられていた。
零のご飯は赤ちゃんも気に入ってくれたのかな?
零の作る料理はどれも美味しいから食べられないなんて悲しすぎるから。
「わうっ!」
「ハロ、この片付けが終わったらお散歩にいこうか」
「アンアンっ!」
悪阻が落ち着いてきたために夕方ハロのお散歩も少しできるようになってきた。
ハロは心なしか前ほど無茶に走り回ることが減って私よ体調を気遣ってくれているようにも思えた。
仕事も動けなくなる前に、少しずつ調整をつけてもらって同じくらいのシフトであんまり負担のない配置にしてもらっている。
理解がある職場と職員に私って恵まれてるなぁなんて思うのだった。
夕日が沈む前の時間をゆったりと散歩するのは気分がよい。
「ただいま、A」
「おかえりなさい、零 」
「ただいま」
零もなるべくこちらに帰れるように調整をしてくれているらしい。
2日と家を空けることはなく帰宅してくれる。
かえると私だけじゃなくて、お腹の中の赤ちゃんにも挨拶をしてお腹に手を添えてくれるのだ。
「次の検診って来週だったか?」
「うん、零…忙しいとおもうから私ひとりでも大丈夫だよ?」
「いや、行くと決めたことは曲げない」
仕事が大丈夫なのであればこちらは心強い。
まだ自覚もない小さな胎児が元気でいる保証がないのでこの3週間ドキドキしているのだ。
自覚といえばこの眠気くらい。
ありがたいことに悪阻も特にないのだ。
「ありがとう、心強い。そしたら検診は午後だから病院の前で待ち合わせしようか」
「そうだな、その日病院の時間だけ抜けたらまた仕事に戻るかもしれない」
「うん。大丈夫」
零と検診の約束をすると嬉しそうに顔をほころばせる彼は一体どんな父親になるのだろう。
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推しが尊くて死にそうになってる人(プロフ) - この作品はもう更新されないのでしょうか?私はこの作品がとても好きで応援してるのでまた更新してくれたら嬉しいです! (2023年1月20日 23時) (レス) id: ada520060d (このIDを非表示/違反報告)
TAMATA?(プロフ) - 復活同じく待ってます!更新頑張って下さい!出来れば男の子がいいです.....零さんの嫉妬の姿がみたいԅ( ¯ิ∀ ¯ิԅ)グヘヘヘ (2022年3月27日 15時) (レス) @page24 id: bc97e24c30 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます!すごく面白かったです! (2021年2月15日 18時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:papillon | 作成日時:2019年1月20日 13時