トリプルフェイスさんが育休を取るって聞かない話【降谷零】【安室透】

育休6 ページ6

｢……今、どれくらいなんだ？｣

｢3ヶ月だって。あと７ヶ月したら赤ちゃんが産まれるって言ってたよ。｣

｢3ヶ月か……………え？…………お前、最近腹出して寝ていなかったか？｣

｢あ、あははー｣

｢これからは俺もAの体調しっかりみていくからな｣


うわぁ、目が本気だ。
妊婦様にならないように気をつけないといけないな。


｢あ、みてみて。これ母子手帳｣

｢なん……だと………もうもらってきたのか…｣



震える手で母子手帳を受け取ってしげしげと眺める零はどこか不服そうだ。


｢A、僕もこれから検診とか病院とかいきたい。｣

｢え、だって仕事
｢どうにか調整する｣


ええー
なんか零のよくわかんないスイッチを押してしまったらしい。
とりあえず母子手帳を1人で貰いに行ったのは失敗だったらしい。


｢どんなことがこれから必要なのか一緒に調べよう。病院も今はいろいろあるんだろう？｣

｢う、うん。病気だったりクリニックだったり助産院だったり…あとは里帰りっていって自分の実家近くで産む人もいるみたい｣

｢里帰りか………Aは里帰りしたいか？｣


明らかに里帰りと聞いてテンション下がってますけど？
実家の母に手伝って貰えるならそれはきっとかなりの助けにはなると思う
零は、ほら…忙しいから毎日帰ってくるわけじゃないし


｢産む場所についてはまだなんにも。お母さんにもまだ報告できてないし…零に最初にいいたかったから｣

｢そうか。この辺と実家周囲の病院も粗方調べる必要がありそうだな｣



なんだろう、零が言うと事件ぽく聞こえるんだけど。
職業病なのかしら。



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