桃色の指先と翡翠の憂鬱 37

【教育実習編】＊続き ページ1

阿｢さなぴー入っていい？｣

真｢どうぞ｣

阿｢ごめん、その前に夜食持ってくる。猫が食べると困る｣

真｢はい｣

川島先生がラップを掛けてくれてるけど、猫が食べて何かあったら佐久間が許してくれない。


川島先生が用意してくれた、おにぎり2個をダイニングに戻って持ってからパソコン部屋に入った。

阿｢さなぴーおかえり｣

真｢ただいま｣

阿｢ゲーム合宿どうだった？｣

おにぎりを頬張りながら、真田くんと話す。

飲み会でちゃんと食べられないから、おにぎりが嬉しい。

中身の具は俺の好きなツナマヨだ。



真｢楽しかったです。ふっかさんが色々教えてくれたし、ひーくんも優しくて｣

阿｢それは良かった。佐久間がさっき間違えてごめんね｣

真｢いえ…｣

阿｢その服、ふっかの家で洗濯したよね？｣

真｢そうです。泊めてもらうんで洗濯とか手伝いました｣

阿｢それだよ｣

真｢え？｣

阿｢佐久間、鼻が敏感なの知ってるよね？｣

真｢はい。さっくんは敏感ですね、シャンプー変えてもすぐわかるくらい｣

阿｢ふっかの家の洗剤の匂いに、佐久間は気づいてひーくんと間違えたんだよ｣

真｢あー、なるほど｣

阿｢ふっかはあれで香水付けてるからね｣

真｢ひーくん付けないですよね｣

阿｢そう。警察官だから付けられない。だから、佐久間はひーくんと勘違いしただけだよ｣

真｢良かった。さっくん、俺よりひーくんが良かったんだって、思ってました｣

阿｢佐久間はそんなこと1mmも思わないから｣

真｢はい｣

阿｢さなぴーだけだよ、佐久間の親友は｣

真｢はい。阿部さんありがとう｣

阿｢俺はお風呂はいってくるね｣

真｢さっくん、大丈夫ですか？｣

阿｢今は川島先生がついてるから、大丈夫｣

真｢阿部さん、おやすみなさい｣

阿｢おやすみ。新橋色ちゃんと寝てあげてね｣

真｢はい｣



お風呂に入って、キッチンに行くと川島先生が待ってた。

阿｢ありがとう｣

川島先生から牛乳を受け取って飲む。

川｢明日、ダンス部に僕が午前中出ます｣

阿｢明日は準備あるからいいよ。1人でなんとかする｣

川｢阿部先生｣

阿｢ん？｣

川｢大ちゃん可愛かったですね｣

阿｢そうだね｣


歯を磨いてベッドルームに入る。


佐久間は俺の枕を抱えて寝てる。

佐久間の枕に無理矢理、頭を乗せて佐久間と添い寝した。

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